温泉街で闘った伝説の“泣き虫”監督、J2群馬で17年ぶり再出発 「夢の続きを追いかけたい」

「クラブに対して恩返ししたい」と語った奥野氏【写真:伊藤寿学】
「クラブに対して恩返ししたい」と語った奥野氏【写真:伊藤寿学】

レジェンドであるがゆえの重圧…J2最低レベルの予算での“負けられない戦い”へ

 あれから16年――。必然か偶然か、運命のいたずらによって、止まっていた時計の針が再び動くことになる。

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 2017年にJ3へ降格した群馬は昨季のJ3で2位となり、3年ぶりのJ2復帰を果たした。しかし、チームを2シーズン率いた布啓一郎前監督が松本山雅FCの指揮官に就任したため退任。監督の座が空席となった。

 後任を探していたクラブは、奥野に白羽の矢を立てて交渉を進め、合意に至った。奥野にとっては2003年以来、17年ぶりの帰還。J2での指揮は2012、13年のモンテディオ山形以来となる。奈良知彦社長は「クラブは今季J2に復帰し、ここから土台を築いていく必要がある。その状況下で、J2での指揮経験があり、クラブの歴史を最もよく知る奥野氏が適任だと判断した」と明かす。

 簡単なミッションではない。2018年度のJ2予算平均が約15億円だったのに対し、群馬は4億6000万円。今季は約6億3000万円の予算を見込むが、それでも平均値には程遠い。J2最低レベルの予算、監督交代による戦術リセットというハンデを抱えての船出となる。奥野がプレーした2002、03年は破竹の勢いで勝利を重ねたが、今季のJ2では厳しい戦いが待っていることは確実だ。

「私は一度、ザスパを離れたが、“我が子”のような思いで見守っていた。そしてこのチームを指揮したいという思いは常に持っていた。今回は、クラブに対して恩返ししたいという気持ち。昔と今では状況は違うが、負けられない状況は同じ。地域リーグ時代は、負けたらクラブが消滅するかもしれないという背水の陣で戦ってきた。当時の気持ちを忘れず、J2の舞台へ挑みたい。ザスパは、私が離れてからJリーグでの歴史を作っていったが、その歴史に加わりながら、夢の続きを追いかけたいと思う」

 失敗の許されないタスク。クラブレジェンドであるがゆえの重圧は、もちろんある。奥野は十字架を背負って、荒波に立ち向かう。パイオニアとしての矜持が、挑戦の原動力となる。(文中敬称略)

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(伊藤寿学 / Hisanori Ito)

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