久保建英、“幻のアシスト”も…輝き証明 スペイン人記者が絶賛「アラベスを破壊した」

スペインのラジオ局「カデナ・セール」のアルベルト・エルナンド記者【写真:Football ZONE web】
スペインのラジオ局「カデナ・セール」のアルベルト・エルナンド記者【写真:Football ZONE web】

エルナンド記者、アラベス戦の久保を「一言で表現すると“刺激”だった」

 スペイン紙「マルカ」は試合翌日の紙面で、久保にチームトップタイの2点(最高3点)を与えた。スペイン紙「AS」の久保評価も2点(最高3点)でチームトップタイ。「久保の出場が最も重要なものになった」と、試合の流れを大きく変えたことを伝えた。

 マジョルカの地元紙「ディアリオ・デ・マジョルカ」は、「久保は出場からわずか2分で、マジョルカで議論の余地のないスタメンにならなければいけないことを証明した。なぜなら、彼はメンバーのなかで最もクオリティーの高い選手なのだから。左サイドの突破により、ダニ・ロドリゲスがパチェコからゴールを記録したが、忌々しいVARが介入し、その前のクチョ・エルナンデスのハンドによりゴールが取り消された」と、久保が短い時間で実力を証明したと評価している。

 試合後、スペインのラジオ局「カデナ・セール」のアルベルト・エルナンド記者は、アラベス戦の久保のプレーについて「50分過ぎからの出場だったけど、久保は再びその実力を証明することに成功した。一言で表現すると、彼は“刺激”だった。ペナルティーエリア近くでプレーした時はアラベスに大ダメージを与えていたし、相手陣地で自由に動き、アラベスのライン間に上手く入り、それを破壊していたよ」と、チームの起爆剤になったことを強調した。

 マジョルカは21日に行われる次節で、開幕から11試合勝利のない苦手のアウェーでベティスと対戦する。アラベス戦で披露した久保の好パフォーマンスが、その試合に向けたモレノ監督のスタメン編成に好影響を与えたと願いたい。

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高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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