レアルFWベイルの“危険タックル”がスペインで物議 「恐ろしい」「レッドに値する」
セルタMFラフィーニャへの後方からのスライディングタックルが批判を浴びる
レアル・マドリードは現地時間16日、リーガ・エスパニョーラ第24節セルタ戦に臨み、2-2と引き分けた。終盤に同点ゴールを喫し、本拠地サンティアゴ・ベルナベウで勝ち切れない痛恨の一戦となったなか、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルが後半27分に見舞った危険なタックルが物議を醸している。
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リーガ5連勝で首位に立つレアルは、長期離脱していたベルギー代表MFエデン・アザールがスタメンで復帰。前半7分に先制点を許す展開となったが、エンドの変わった後半7分にドイツ代表MFトニ・クロースが同点ゴールを叩き込む。さらに同20分、アザールがペナルティーエリア内で倒されて得たPKを、スペイン代表DFセルヒオ・ラモスが決めて2-1と逆転した。
問題となったシーンが起きたのは、その後だ。同27分、1点を追うアウェーのセルタが攻勢を強めてボールをつなぐなか、左サイドのハーフウェーライン付近で最終ラインからの縦パスを元ブラジル代表MFラフィーニャがフリーで受けると、距離を詰めたベイルをかわして素早くターン。スペースが広がっていたレアル陣内に向かってドリブルを開始した。
危険を察知したベイルは追走すると、次の瞬間、ラフィーニャの左斜め後方からスライディングタックル。伸ばした足はボールに触ることなく、ラフィーニャの両足を刈り取る危険なプレーとなった。目の前にいたアルベロア・ロハス主審はすぐさまイエローカードを提示。セルタの選手が抗議するも、退場処分とはならなかった。
このシーンについて、スペイン紙「スポルト」は「ベイルのラフィーニャへの恐ろしいタックル」と見出しを打つと、「負傷させる可能性があった」と危険なプレーだったと指摘している。またスペイン紙「マルカ」は、リーガ元審判員で同紙の専属解説者を務めるフアン・アンドゥハル・オリベル氏が「ラジオ・マルカ」で語った内容を紹介。同氏は「アルベロア・ロハスはウェールズ人選手にイエローのみを提示するのは間違っていた」としたうえで、「レッドカードに値するとても激しいタックルだ」と退場処分にすべきだったとの見解を示している。
試合はその後、後半40分にセルタFWサンティ・ミナにゴールを決められて2-2のドロー。1点を死守すべく奮闘したレアルだったが、もしベイルが退場となっていたら、より厳しい結末が待っていたかもしれない。