新型肺炎への差別的投稿で矢面のデレ・アリ、モウリーニョ監督が見解「処分は必要ない」

トッテナムの主力として活躍するMFデレ・アリ【写真:Getty Images】
トッテナムの主力として活躍するMFデレ・アリ【写真:Getty Images】

アジア人を揶揄する印象を持たせる動画を投稿により、FAが処罰を検討

 新型コロナウィルスによる肺炎の被害は連日、アジアを中心に世界各地で報告されている。そんななか、トッテナムのイングランド代表MFデレ・アリは、自身のSNSを通じてアジア人を蔑むような動画を投稿。イングランドサッカー協会(FA)が調査を行い、処分を受ける可能性を指摘されていたが、ジョゼ・モウリーニョ監督は「処分は不要だと感じている」と、見解を述べている。英紙「デイリー・スター」が報じている。

 問題の動画を投稿したアリは、その後に投稿を削除して謝罪の意を示したが、FAは調査に乗り出していた。昨年11月には、マンチェスター・シティのポルトガル代表MFベルナルド・シウバがSNSへの投稿が差別的と判断され、1試合の出場停止と5万ポンド(約700万円)の罰金を科された。アリの動画も人種差別的、あるいは侮辱的だと判断された場合、同様の罰則が科される可能性がある。しかし、モウリーニョ監督は「それは必要のないことだと思う」と、コメントした。

「この件に関して、私はいかなる判断を下すことができない」と前置きしたモウリーニョ監督。「必要ないと感じるのは、選手自身が何をしてしまったかを理解しているからだ。彼は良い人間であり、チーム内にも大好きなアジア人の親友がいる」と、韓国代表FWソン・フンミンと良い関係にあり、アジア人を特別に見下しているわけではないと説明した。

「彼は即座に学んだし、自身の行動を恥ずべきものだと理解した。それ以上、私たちが何かをする必要があるとは思わない。もちろん私は彼と話し合った。でも、その会話は簡単なものだった。なぜなら彼は自身の犯したミスを痛感していて、とても申し訳なく思っているからね。彼には誰かを蔑んだり、傷つけたりするつもりはなかった。即座に後悔して若気の至りであることに気付き、謝罪もした。若い人のなかには、自分がどんな過ちを犯したか気づかない人もいる。それに対して、彼は素晴らしかったと思う」

 サッカー界が人種差別の撲滅に取り組んでいるなかで、デレ・アリは自身の愚行により世界中から非難されている。モウリーニョ監督は擁護したが、果たしてFAは問題なしという判断を下すのだろうか。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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