ルール講習会参加の浦和DF槙野、今季導入のVARに言及 「議論される問題も出てくる」
キャンプ中にルール講習会参加 セットプレーの局面に影響を与えると見解
浦和レッズの日本代表DF槙野智章は、今季からJ1のリーグ戦で導入されるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)について「議論される問題も出てくると思う」と語り、特にセットプレーの局面に影響を与えるという見解を示した。
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浦和は今月9日まで沖縄県でトレーニングキャンプを実施し、12日からさいたま市内に戻って練習を再開。今季からの赤いトレーニングウェアに身を包んで2部練習を実施した。キャンプ中から紅白戦でもまったくメンバーが固定されなかったが、それはこの日も同様。槙野も「トレーニングマッチでもいろいろな選手と組んできたし、試合に出るか、出ないか。誰と組むのかも分からない」と話したように、フラットな状態での競争になっている。
キャンプ中にはルール講習会も実施された。槙野は「DFにとってはオフサイドと、ハンドになるかどうかにつながる手の位置が大きなことだったけど、レフェリーの方からの話を聞いて疑問が解決された」と言及。「今までは後ろに手を組んで守るようなことも多かったけど、自然な手の位置なら普通に守ってやっていける」と、好印象を抱いたようだ。
そして、槙野はVARについても見解を語っている。
「個人的にはVARがあっても議論される問題も出てくると思う。セットプレーのところは、攻撃側にポジティブで守備側にネガティブな影響もあるかもしれない。マンツーマンで守るかどうかなど、各チームがいろいろな対策を取ってくるのではないか」
実際に欧州サッカーでも、VARが導入されたリーグではゾーンディフェンスでセットプレーの守備をするチームが増えた。動き出しのところでシャツを引っ張る動作がPKにつながりやすい側面があると考えられるが、Jリーグでも同様の流れは起こりそうだ。
公式戦のスタートになる16日のルヴァンカップ・ベガルタ仙台戦まで1週間を切ったが、「落ち着いて過ごしているし、ホームゲームでシーズンが始められるのはありがたい」と槙野は話す。
今季から4バックを導入する新たなチャレンジに取り組んでいる浦和の最終ラインで、槙野はどのような存在感を示していくのか。21日にはリーグ開幕節の先行開催で湘南ベルマーレとアウェーゲームを戦うだけに、VARの動向も含めてこのゲームに注目が集まることになりそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)