バルセロナFWメッシ、17歳新星への“30m超スルーパス”が反響拡大 「天才の瞬間」

アシストが話題となっているFWメッシ【写真:Getty Images】
アシストが話題となっているFWメッシ【写真:Getty Images】

リーガ史上最年少2ゴールを記録したファティの1点目を導いたアシストが話題

 バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、現地時間2日のリーガ・エスパニョーラ第22節レバンテ戦(2-1)で17歳の新星FWアンス・ファティに30m超スルーパスを通して得点を演出。その反響は拡大し、英メディアも「天才の瞬間」と称えている。

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 試合は序盤からバルサペースで進むなか、メッシの見事なお膳立てからファティが前半30分、31分と連続2ゴール。17歳94日での1試合2得点は、FWフアンミ(現ベティス)がマラガ所属時の2010-11シーズンに17歳115日で2ゴールを奪った記録を塗り替え、「史上最年少マルチゴール」になった。

 そんな歴史的な瞬間が生まれたなか、海外メディアが特に注目しているのが1点目のシーンだ。自陣中央をドリブルで持ち上がったクロアチア代表MFイバン・ラキティッチが、センターサークル内のメッシにパス。メッシは斜め後方に下がりながらボールを受けると、逆サイド裏のスペースを狙うファティの動きを見逃さず、左足を鋭く振り抜く。相手選手間のわずかなスペースを切り裂いた30メートル超のスルーパスがファティの足もとにピタリと届くと、17歳の新星は2タッチ目で冷静にシュートを流し込んだ。

 英メディア「プラネット・フットボール」は、「メッシのアシストで唯一説明できるのは、彼がDFを見ていないということ」との見出しでこのプレーに凝縮された“凄み”を分析している。

「ファティの走り、ディフェンダーの動き、ボールの軌道、ペース。これらはすべて個別のファクターだ。すべてが組み合わさって初めて可能になるが、メッシは他人が昼夜練習しなければできないことを自動操縦でできる。

 ディフェンスを分断するという意味では、レバンテの最終ラインが最初の障害と言える。しかし、彼はディフェンダーを見ないのか? 彼は常にベストのポイントを見つけられると信じている。キャリア終盤を迎えると、かつて自然とできたことができなかった時に自己疑念のスパイラルに陥る可能性があるが、メッシはそうした不具合も自ら解消できる。これが、彼が人々にとって一生に一度の“天才の瞬間”を作り出す方法だ」

 事前に相手の位置を確認し、ボールを蹴る時には相手を見ずに、狙った場所に寸分の狂いなくパスを供給する――。何気ないプレーの中に、メッシの異次元ぶりが詰まっている。

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