「考えてみる価値はある」 元英代表FW、リバプールに大黒柱サラー放出の“ススメ”
トッテナムなどでプレーしたベント氏は、サラーを駒にムバッペやサンチョ獲得を推奨
リバプールは今季、リーグ戦25試合を終えて24勝1分と唯一無敗をキープ。2位の王者マンチェスター・シティに勝ち点22差をつけて首位を独走している。悲願のプレミアリーグ初優勝に向けて順調に邁進しているが、元イングランド代表FWダレン・ベント氏は、長期スパンで見た場合、エースのエジプト代表FWモハメド・サラーを駒に、さらに若い才能を獲得すべきだと説いている。英紙「エクスプレス」が報じた。
サラーは2017年にASローマからリバプールへ移籍。加入初年度の2017-18シーズンにいきなり得点王(32ゴール)を獲得するなどエースとして君臨し、ここまでリーグ戦計96試合で68ゴールを記録している。
冬の移籍市場で日本代表MF南野拓実を獲得したリバプールは、今季リーグ戦で唯一無敗をキープし、盤石の体制を築いていると言っても過言ではない。悲願のリーグ優勝にも手をかけている状況だが、トッテナムなどでプレーしたベント氏は、サラーよりも陣容をグレードアップさせられると考えているという。
ベント氏は英ラジオ局「talkSPORT」で、トップクラスの後釜を獲得できない限り、サラーを放出すべきだとは考えていないと前置きしつつ、パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・ムバッペやドルトムントのイングランド代表MFジェイドン・サンチョを獲得できるのであれば悪くない選択肢だと持論を展開した。
「サラーはたくさんのゴールを決め、トップ中のトップの選手だ。称賛に値するが、(サディオ・)マネと比較した時に、マネのほうが上だと言わざるを得ない。サラーはマネよりもゴールを決めるかもしれないが、マネはアンセルフィッシュで常に他の選手を第一に見ている。だからマネは売ることができない。それくらい重要だ。
(3トップを組むもう1人のロベルト・)フィルミーノはそれほど多くのゴールを決めていないが、彼は接着剤のようなもので、すべてをリンクさせている。ボールを引き込んでキープする力はリーグでベストの1人だ。サラーを売って何も手にできないわけじゃない。1億ポンド(約141億円)は入る。彼をムバッペやサンチョのような選手に交換できるとすれば、考えてみる価値はある」
3トップを組むセネガル代表FWサディオ・マネ、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノの重要度を考えた場合、サラーが必然的に駒となるとベント氏は説いた。果たして、リバプールは待望のリーグタイトルを手にした際、エース放出で次なる未来を描くことになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)