フィルミーノは「この世のものとは思えない」 南野とポジション重なる3選手を英紙絶賛
南野はウェストハム戦で出番なし オリギとチェンバレンが結果残す
リバプールは未消化分のプレミアリーグ第18節でウェストハムと対戦し、敵地で2-0と勝利を収めた。日本代表MF南野拓実はベンチ入りするも出場機会は訪れなかったなか、最前線で先発したブラジル代表FWロベルト・フィルミーノに対し、英メディアは「この世のものとは思えない出来」と絶賛。南野とポジションの重なる3人に対して高評価を与えている。
リバプールはクラブ・ワールドカップ(W杯)の兼ね合いで12月に行われる予定だったウェストハム戦が延期となっていた。エースの一角を務めるセネガル代表FWサディオ・マネが負傷離脱となっていたものの、代役として先発したベルギー代表FWディボック・オリギが前半35分にペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。エジプト代表FWモハメド・サラーが冷静に決めて先制した。
後半7分にはカウンターからサラーが絶妙なスルーパスを供給し、フリーで受け取ったイングランド代表MFアレックス・オックスレイド=チェンバレンが相手GKとの1対1を決め、試合を決定づける追加点を奪った。リバプールはこの日の勝利で2位マンチェスター・シティに勝ち点19差をつけ、独走態勢に突入している。
そんななか、英地元紙「リバプール・エコー」は10点満点の採点で、先制点となるPKを演出したフィルミーノに対し、最高評価となる9点を与えている。「前半は巧みにボールをキープし、リバプールのベストプレーの中核を担った。見事なボールキープからオリギのPKも引き出した。後半はゴールまであと一歩に迫り、この世のものとは思えない出来だった」と“偽9番”としてのパフォーマンスを絶賛している。
また、英紙「デイリー・スター」はPKを奪取したオリギに8点を付け、「マネの代役として悪くなかった」と評価し、英紙「デイリー・ミラー」は追加点を決めたチェンバレンに対し同様に8点を与え、「力強く、直進する走り込みから落ち着いたフィニッシュだった。彼の批判に対して素晴らしい回答を示した」と称えた。
オリギは最前線とウイング、チェンバレンはインサイドハーフとウイングを務めることから、フィルミーノを含め、南野にとってはポジションの重なるライバルでもある。結果を出した3人を相手に、南野は少しでも出場時間を掴み取る必要があるが、難しい試練となりそうだ。