元スペイン代表FWペドロ、“日本行き”浮上に英メディア注目 「フットボールの冒険が…」
最も優先されるものの変化を指摘 「徐々に変わりつつある」
チェルシーの元スペイン代表FWペドロ・ロドリゲスには現在、複数の移籍話が浮上し、候補の一つとしてヴィッセル神戸の名前が挙がっている。元チームメイトとの共闘の可能性が注目されるなか、英メディアは近年の潮流とは異なる“日本行き”が浮上している背景に言及。選手たちのキャリア選択が「徐々に変わりつつある」と指摘している。
現在32歳のペドロは、2009-10シーズンにバルセロナの下部組織からトップチームに昇格し、2014-15シーズンまで主力としてフル稼働。その間、リーグ優勝5回、UEFAチャンピオンズリーグ優勝3回、コパ・デル・レイ優勝3回を経験した。またスペイン代表としても2010年南アフリカ・ワールドカップ、2012年の欧州選手権優勝に貢献。バルセロナと代表の両方で元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(神戸)と共演している。
そんなペドロに移籍話が浮上し、先日にはスペイン紙「スポルト」が複数オファーの中から「最も目立つオファーはヴィッセル神戸」と報じていた。そうした報道を受け、英メディア「Caught Offside」は「偉大なプレーヤーたちがキャリアの終盤に選ぶ道は、徐々に変わりつつあるようだ」と指摘。その“変化”を次のように伝えている。
「今でも多くの選手が中東やMLSで最後のひと稼ぎを狙っているが、一部の選手にとってはフットボールの冒険が収入よりも優先されるようになってきた。(元イタリア代表MF)ダニエレ・デ・ロッシはボカ・ジュニアーズ、アンドレス・イニエスタは日本に向かった。彼らの給料が良くないというわけではないが、近年の潮流には逆らうものだ」
神戸ではイニエスタだけでなく、元バルセロナのMFセルジ・サンペールもプレーしている。同メディアは「もし神戸移籍が実現するなら、イニエスタとセルジ・サンペールと再び共闘することになる。特にサンペールの“日本行き”は、彼がまだ25歳であり、かつてバルセロナで将来を嘱望されていたことを考えると興味深い」と言及。新たな形のキャリアを紹介している。
記事は「ペドロの去就は不透明だが、日本で再びバルサ時代のチームメイトと共闘すれば、面白いことになるだろう」と結ばれており、ペドロの動向は引き続き注目を浴びることになりそうだ。また1人、新たなビッグネームがJリーグを沸かせることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)