レアル19歳FWヴィニシウスの態度にジダン監督が怒り? 試合直後の練習拒否で波紋
途中出場したヘタフェ戦直後のクールダウン、スプリント3本で「疲れた」と引き上げる
レアル・マドリードに所属する19歳のブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールに対して、指揮官のジネディーヌ・ジダン監督やチームメートらのフラストレーションが溜まっているという。英紙「ザ・サン」が報じた。
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レアルは現地時間4日に敵地で行われたリーガ・エスパニョーラ第19節ヘタフェ戦で3-0の完勝を収めた。ジダン監督の下で出場機会になかなか恵まれないヴィニシウスは、この試合でもベンチスタートとなり、後半26分からピッチに立った。
レアルは2017年に、当時まだ17歳だったヴィニシウスを4000万ユーロ(約48億円)で獲得。18歳となった翌年夏にフラメンゴからスペインに渡った。昨季はトップチームで公式戦3ゴールをマーク。2年目の今季への期待は高まったがベンチ要員から脱却できておらず、ここまで公式戦16試合2ゴールにとどまっている。クラブはそのポテンシャルを買っているとされるが、今季加入した同胞の18歳FWロドリゴの活躍の陰に隠れてしまった感もある。
そうしたなか、チームメートらを苛立たせる事件が起きたのが、ヘタフェ戦直後のことだった。スペイン人ジャーナリストのエドゥアルド・インダ氏によると、この日はわずか20分程度しかプレーしておらず、試合後のピッチで出場しなかった選手とともに軽いクールダウンのメニューを消化するように命じられた。だがヴィニシウスは、スプリント走を3本走ると、フィジカルコーチのグレゴリー・デュポン氏に「疲れた」と申告。そのままロッカールームへ戻っていったのだ。
このヴィニシウスの態度について、インダ氏はスペインのテレビ番組「El Chiringuito de Jugones」のインタビューで「ロッカールームの選手たちもクラブもヴィニシウスに説教をした。彼はまだ休暇中のようだと彼らは言っているよ」とコメント。「彼(ヴィニシウス)は、自分が控え選手と一緒に練習をしたくないというので彼らをものすごく怒らせたし、ジダンとロッカールームの中心選手たちの怒りも買った」と続けた。
さらに「クラブでは他にも、彼が自身のサッカーとテクニックを向上させるよりも、ソーシャルメディアをとても楽しんでいることを快く思っていない」とも話し、クラブとヴィニシウスの間に溝が生じていることを明かした。“神童”と称され将来を嘱望される19歳アタッカーは今、世界屈指の名門クラブで正念場を迎えているようだ。