異例延期のクラシコ、17年ぶりスコアレスドロー バルサがホームでレアルを攻めあぐねる
政情不安で延期された一戦、膠着したまま90分間スコア動かず
バルセロナとレアル・マドリードが激突したリーガ・エスパニョーラ第10節延期分の“エル・クラシコ”が現地時間18日に開催され、約17年ぶりとなる0-0のスコアレスドローに終わった。
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本来10月26日に開催予定だった同カードは、バルセロナの政情不安によりこの日の開催に異例の延期となった。そのなかでリーガ首位でこの一戦を迎えたバルサは、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンが前線に並んだ。一方、直近のリーガでのクラシコ6試合で勝利がない2位レアルは、ジネディーヌ・ジダン監督がウェールズ代表FWギャレス・ベイル、スペイン代表MFイスコを先発起用した。
注目の首位攻防戦となった試合は、前半からレアルがバルサのビルドアップを高い位置からハメにいく姿勢を見せる展開に。前半15分以降からはサイドを有効活用し、クロスで何度か空中戦で際どいシーンを作った。
同17分にはブラジル代表MFカゼミーロのヘディングシュート。ゴールライン上で元スペイン代表DFジェラール・ピケがかき出し、同30分にはバルサの左サイドの崩しからメッシが放ったシュートを、今度はスペイン代表DFセルヒオ・ラモスがクリアした。
前半のシュート数はバルサの2本に対してレアルが11本。ウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデの痛烈なミドルなど、セカンドボール回収でレアルが少しだけ優位に進めた45分になった。
スコアレスで迎えた後半も、バルサがレアルの守備網の前に手こずる展開が続く。後半27分にはカゼミーロのパスに最終ライン裏を飛び出したレアルのDFフェルランド・メンディが折り返し、ゴール前でフリーのベイルが先制点を奪ったかに見えたが、メンディがオフサイドでゴールは無効となった。
膠着した試合は先にジダン監督が18歳のブラジル人FWロドリゴとクロアチア代表MFルカ・モドリッチ 、エルネスト・バルベルデ監督は17歳のFWアンス・ファティをピッチに送り出し、均衡を破りに行った。しかしスコアは動かないままタイムアップ。リーガでのクラシコでは2002-03シーズンの第11節以来となる、約17年ぶりの珍しいスコアレス決着となり、首位バルサと2位レアルが勝ち点1を分け合った。