バルサ×レアル、二度目の開催延期の可能性浮上 両クラブOBらが試合の実施を切望
元レアルDFパヴォンは「サッカーは暴動や騒動を越えるべきもの」と主張
バルセロナとレアル・マドリードが対戦する「エル・クラシコ」は、世界的な注目を集めるビッグマッチだ。2019-20シーズンは10月26日に最初のエル・クラシコが開催される予定だったが、カタルーニャ州の治安が不安だったため、12月18日に延期された。しかし、このエル・クラシコに再び延期の可能性が浮上しており、両クラブのOBらが試合の実施を訴えている。スペイン紙「マルカ」が伝えている。
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18日の試合に向けて、カタルーニャ州独立を支持する人々は、デモ活動の実施を宣言。大半がバルセロナの年間パスを保持するという1万8000人もの支持者を、カンプ・ノウ周辺の4カ所に集めようと呼びかけているという。カタルーニャ州警察が警備上の不安を訴え、試合開催に否定的だ。一方、バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は試合開催を訴えたが、両クラブのOBもその意見に賛同している。
バルサとレアルの両クラブでプレーしたアルフォンソ・ペレス氏は、「しっかりしたセキュリティーの下で試合は開催される。普段以上に警戒は必要だが、すべてがスムーズに進むと信じている。これは数百万人が注目する試合であり、2度目の開催延期の印象は非常に悪い」と、今後のイメージにも悪影響を及ぼすと指摘した。
また、元バルセロナのMFジェラード・ロペス氏は「すべてがコントロールされ、しっかりした警備があるはずだ。何も問題は起きないだろう。レアルの選手たちも同じように感じるはずだ。すべてが平常通りに進みことを期待する。元選手としても、警備力を信じるよ」と発言した。
元レアルのDFフランシスコ・パヴォン氏は10月の試合も延期されるべきではなかったと感じているという。
「例外的に深刻な問題というのは、ここまで何も起きていない。道路が封鎖されたりしたことで、正常な生活を送ることができていない人がいたかもしれない。でも、身体的に傷つくようなことは、ここまでなかったと思う。当初の予定通り試合は行われるべきだったと思う。暴動や騒動は常にあるものだけど、サッカーはそれを越えなければいけない。可能な限り穏便に物事を進め、12月18日に試合が開催されることを願おう」
スペイン国内のみならず、全世界が注目する一戦は無事に開催されるのか。それとも再延期という不名誉な歴史を作ってしまうことになるのか。
(FOOTBALL ZONE編集部)