韓国エース、バロンドール投票で“アジア史上最高”22位 母国称賛「歴史を塗り替えた」

トットナムの韓国代表FWソン・フンミン【写真:Getty Images】
トットナムの韓国代表FWソン・フンミン【写真:Getty Images】

ソン・フンミンがパク・チソン、中田英寿らを超える偉業 「新たな歴史の主人公になった」

 フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」が2日、2019年のバロンドールを発表。バルセロナに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが4年ぶり6度目の栄冠に輝いたが、韓国メディアがそれ以上に注目しているのが最終候補30人にノミネートされた韓国代表FWソン・フンミン(トットナム)だ。

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 昨シーズン、トットナムを史上初のUEFAチャンピオンズリーグ決勝に導くなど、チームの躍進に大きく貢献したことが認められた。

 韓国のサッカー専門サイト「インターフットボール」は、「ソン・フンミンがアジアサッカーの歴史を塗り替えた。最終候補30人中、22位となった。これは歴代アジア選手の最高記録だ」と伝えている。

 これまでバロンドールにノミネートされたアジア人選手で、初めて得票ポイントを獲得したのは2007年に29位に入ったイラク代表FWユニス・マフムード。ソン・フンミンはその順位を上回り、新たな記録を作ったというわけだ。同サイトも「ソン・フンミンの活躍ぶりは22位以上の価値があり、新たな歴史の主人公になった」と称賛している。

 ちなみに、他の韓国人選手で過去バロンドールにノミネートされたのはソル・ギヒョン(2002年)とパク・チソン(2005年)、日本人選手では中田英寿(1998年・1999年・2001年)、稲本潤一(2002年)、中村俊輔(2007年)がいるが、いずれも得票ポイントを獲得できなかった。

 トットナムで輝きを放つソン・フンミンの活躍をもってしても22位なのだから、アジア選手のバロンドール獲得は険しい道のりなのかもしれない。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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