Jリーグで最も自由を得る男 横浜FMの“助っ人トップ下”は「王道の戦術」…相手DFも白旗

存在感を放つ横浜FMのMFのM・ジュニオール【写真:Getty Images】
存在感を放つ横浜FMのMFのM・ジュニオール【写真:Getty Images】

今季15ゴールで得点ランキングのトップを走るM・ジュニオール

 横浜F・マリノスは30日、J1第33節で川崎フロンターレと対戦し、4-1で勝利を収めた。リーグ連覇中の川崎を相手に圧巻のゴールラッシュを披露したが、この日も守備陣に脅威をもたらし続けたのは、すっかり日本の人気漫画「ドラゴンボール」の必殺技“かめはめ波”のゴールパフォーマンスが定着しているブラジル人アタッカーだ。

 先週、今季初の首位浮上を果たした横浜FMは、優勝の命運を握る一戦で“神奈川ダービー”の大一番を迎えたが、川崎を圧倒する攻撃的サッカーで大量4ゴールを奪い、スカイブルーに染まった等々力陸上競技場を静まり返らせた。残り1試合、圧倒的有利な条件で15年ぶりのリーグ制覇に王手をかけることになった。

 この試合でも、最前線のFWエリキ(2ゴール1アシスト)、右ウイングのFW仲川輝人(1ゴール1アシスト)、左ウイングのFWマテウス(1アシスト)が形成する強力3トップが、川崎を相手に全4ゴールを演出し、その破壊力を遺憾なく発揮。横浜FMの攻撃のスイッチを入れる役割を務めるのは、トップ下に君臨するM・ジュニオールだ。

 M・ジュニオールが中央でパスを受けると、前線の3枚は一気にスペースへと走り込む。迫力あるボール運びを見せ、幾度となくチャンスを演出していた。後半13分に交錯した際に激しく頭を打ちつけたことから、大事を取ってピッチを退くことになったが、アタッキングサードだけではなく、ピッチ全体を網羅するゲームメークでも、M・ジュニオールの存在感は際立ったものだった。

 試合後、川崎のディフェンスリーダーを務めるDF谷口彰悟は横浜FMの攻撃について「マリノスの前線4人は全員のスプリントが脅威だから、スペースに走り込まれて、シンプルに使われることが多かった。そこは事前に覚悟していた部分だったが、走り合いで上回ることができなかったということ」と、相手のストロングポイントを把握したうえで、それを抑え切れなかったと振り返っている。

「それによって、最終ラインが下がってしまったという印象はある。下がるつもりだったのではなく、下げられた。前半に何本か、サイドの深い位置で起点を作られてしまうと、簡単にラインを上げられなくなるし、サイドバック(SB)もロックされてしまった」と、強力な3トップの迫力に押し負けていたことを認めた。

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