日本代表「ポジション別最新序列」 招集全73人査定…19年に最も評価を上げたのは?

南野がエースとして不動の地位を確立【写真:AP】
南野がエースとして不動の地位を確立【写真:AP】

南野がエースとして不動の地位を確立 中島、堂安の“アンタッチャブル状態”は終焉か

【序列内の記号/上から下へ序列高い順】
↑=2019年評価アップ
→=2019年評価据え置き
↓=2019年評価ダウン
―=2019年出場なし

■左サイドハーフ
→ 中島翔哉(ポルト)
↑ 原口元気(ハノーファー)
↑ 浅野拓磨(パルチザン)
↓ 乾 貴士(エイバル)
↑ 安部裕葵(バルセロナ)

 森保ジャパンの攻撃を発足時から牽引してきた中島は、11月のキルギス戦で今W杯予選初のベンチスタートとなった。森保監督は相手の攻撃への対策で原口を起用したことを明かしており、“勝利至上主義”による10番外しは今後もあるかもしれない。キルギス戦で直接FK弾を決めて存在感を示した原口、10月のタジキスタン戦で意地のゴールを挙げた浅野はわずかに中島との差を詰めた。他のポジションに比べて対象選手が少ないのは、中島を常時起用してきた余波と言っていいだろう。

■右サイドハーフ
→ 堂安 律(PSV)
↑ 伊東純也(ヘンク)
→ 原口元気(ハノーファー)
↑ 久保建英(マジョルカ)
↑ 古橋亨梧(ヴィッセル神戸)
↓ 宇佐美貴史(ガンバ大阪)
↑ 三好康児(アントワープ)
― 伊藤達哉(シント=トロイデン)

 2列目トリオはアンタッチャブルな存在だったが、UEFAチャンピオンズリーグを経験してひと皮剥けた伊東が堂安を猛追。10月のモンゴル戦で3アシスト、堂安不在のキルギス戦でスタメンを張って攻撃のオプションとなるなど、勢いを見せている。今年6月にデビューした18歳の久保は期待値が大きい反面、試合が決した場面で投入するW杯予選での起用法を見ると、さらなる信頼の獲得が必要だろう。神戸のシンデレラボーイである古橋は、ベネズエラ戦でまずまずの初陣を飾った。東京五輪世代の三好を含めて、タレントは揃っている。

■トップ下
↑ 南野拓実(ザルツブルク)
→ 香川真司(サラゴサ)
↑ 鎌田大地(フランクフルト)
↑ 久保建英(マジョルカ)
→ 北川航也(SKラピード・ウィーン)
― 天野 純(ロケレン)

 森保ジャパンで最多の11ゴールを挙げている南野は、カズこと元日本代表FW三浦知良を超えるアジア予選開幕から4試合連続ゴール、52年ぶりの国際Aマッチ5戦連発とエースとして地位を確立した。攻撃陣では、大迫とともに替えの利かない存在だ。香川は今年3月にロシアW杯以来の代表復帰を果たしたが、以降は新天地サラゴサへ移籍したこともあって未招集。南野とのポジション争いは“休演状態”となっている。10月のタジキスタン戦で鎌田が持ち前のテクニックをアピール。久保も同じ試合で、浅野のシュートをお膳立てするなど短い時間で適性を見せた。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング