日本代表「ポジション別最新序列」 招集全73人査定…19年に最も評価を上げたのは?

長友と酒井を脅かす存在は依然不在 橋本がA代表デビューからレギュラー候補に台頭

【序列内の記号/上から下へ序列高い順】
↑=2019年評価アップ
→=2019年評価据え置き
↓=2019年評価ダウン
―=2019年出場なし

■左サイドバック
→ 長友佑都(ガラタサライ)
↑ 安西幸輝(ポルティモネンセ)
↓ 佐々木翔(サンフレッチェ広島)
↑ 杉岡大暉(湘南ベルマーレ)
→ 山中亮輔(浦和レッズ)
→ 車屋紳太郎(川崎フロンターレ)
― 菅 大輝(北海道コンサドーレ札幌)

 依然として長友を脅かす存在は現れず。システムのミスマッチや劣悪ピッチのエクスキューズがあったとはいえ、W杯予選キルギス戦では相手にターゲットにされて苦戦を強いられ、後継者不在の懸念は一層大きくなった。伸びしろがあるとすれば、ポルトガル移籍で成長を見せる安西と、コパ・アメリカでA代表デビューを飾った杉岡か。特に杉岡は1対1の強さ、精度の高いクロス、サイズと3拍子揃っており、代表定着の足掛かりをつかめれば全体のポジション争いも活性化しそうだ。

■右サイドバック
↑ 酒井宏樹(マルセイユ)
↑ 安西幸輝(ポルティモネンセ)
↑ 冨安健洋(ボローニャ)
↓ 室屋 成(FC東京)
→ 西 大伍(ヴィッセル神戸)
↑ 岩田智輝(大分トリニータ)
→ 原 輝綺(サガン鳥栖)

 酒井は2019年に12試合出場で4アシスト。対人の強さと得点を演出するクロスで存在感を放った。ただ、初陣から継続招集されていた室屋は、9月と10月のシリーズで選外(10月は冨安離脱で追加招集)となるなど、2番手の座も危うい気配だ。森保監督は9月のパラグアイ戦でセンターバックの冨安を後半から右サイドバックで起用する采配を見せた。対戦相手によっては、最終ラインの大型化を図るうえでも“SB冨安”はオプションとして定着するかもしれない。両サイドに対応できる安西のバックアップ定着が濃厚か。

■ボランチ
→ 柴崎 岳(デポルティボ)
→ 遠藤 航(シュツットガルト)
↑ 橋本拳人(FC東京)
↑ 山口 蛍(ヴィッセル神戸)
↑ 板倉 滉(フローニンゲン)
↑ 井手口陽介(ガンバ大阪)
― 大島僚太(川崎フロンターレ)
↑ 塩谷 司(アル・アイン)
↓ 青山敏弘(サンフレッチェ広島)
↓ 守田英正(川崎フロンターレ)
↓ 小林祐希(ワースラント=ベベレン)
― 三竿健斗(鹿島アントラーズ)
↓ 中山雄太(PECズヴォレ)
― 渡辺皓太(横浜F・マリノス)
― 松本泰志(サンフレッチェ広島)

 2019年全ポジションにおいて、最も台頭した新戦力が橋本だ。外国籍選手に当たり負けしないフィジカルとダイナミックな飛び出しを武器に、W杯予選初戦のミャンマー戦ではスタメンに抜擢された。柴崎の相棒の座を巡る争いは、山口を含めて今後も続くだろう。コパ・アメリカ参戦組では、板倉がコンスタントに招集。リオ五輪世代の大島と井手口もベネズエラ戦で代表復帰を果たしており、森保監督にアピールを続けたい。

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