久保建英の途中交代は「当然」 マジョルカ記者が後半の“失速”指摘「何ももたらせず…」
バジャドリード戦で5試合ぶりのスタメン出場も…輝き放てずチームも0-3完敗
スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は、11月3日にアウェーで行われたリーガ・エスパニョーラ第12節バジャドリード戦で5試合ぶりにスタメン出場を飾ったが、後半に途中交代し、チームも0-3と完敗を喫した。
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久保は前節のオサスナ戦で4試合連続のベンチスタートとなり、マジョルカデビュー以来9試合目にして初めて出場機会が与えられなかった。チームは2-2で引き分け2戦連続未勝利となり、11試合終了時点で3勝2分6敗の勝ち点11で降格圏ギリギリの17位となっていた。
対戦相手となるレアル・バジャドリード・クルブ・デ・フットボルは、かつてスペイン王国の宮廷が置かれたカスティージャ・イ・レオン州の州都バジャドリードに本拠地を置き、首都マドリードから200km、特急で1時間ほどとアクセスの良いところに位置している。
ホームスタジアムのホセ・ソリージャは、収容人数2万6512人。クラブの会長に昨年、バルセロナやレアル・マドリードで活躍した元ブラジル代表FWロナウド氏が就任したことで話題となり、かつては元日本代表FW城彰二氏 (2000年) がプレーしていたことでも知られる。そして今夏には、久保が加入するのではないかと取り沙汰されたクラブでもある。
ビセンテ・モレノ監督はオサスナ戦後の記者会見で、今季加入した選手たちに対し、もっとチームに貢献するよう発言し、そのパフォーマンスに満足していないことを明かしていた。そのためオサスナ戦から中2日の試合だったにもかかわらず、モレノがメンバーのローテーションを行うかは不透明であった。
そんななか、モレノはバジャドリード戦で、今季初となる大幅なローテーションを実施。オサスナ戦からGKマノロ・レイナ、DFフラン・ガメス、MFイドリス・ババ、MFアレイシュ・フェバスに代え、GKファブリシオ、DFジョアン・サストレ、MFマルク・ペドラサ、MF久保の4選手を新たに先発出場させたことは大きなサプライズとなった。
高橋智行
たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。