クラブW杯史上初のハットトリック! スアレスが格の違いを見せつけバルサ決勝へ

メッシ、ネイマール不在も9番が輝きを放つ

 メッシとネイマールがいなくても大丈夫! バルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスが、17日に横浜国際総合競技場で行われたFIFAクラブワールドカップ準決勝の広州恒大戦で、圧巻ボレーを含む大会史上初となるハットトリックの活躍を見せた。

 ネイマールは8日の練習中に、左太もも裏を故障。メッシは試合当日に尿管結石の影響で急きょ欠場した。「MSN」と呼ばれる史上最強3トップで唯一の先発となったが、「S」が一人でアジア王者相手に格の違いを見せつけた。

 前半39分、クロアチア代表MFラキティッチの強烈なミドルシュートを相手GKリーが弾き返したが、誰よりも早く反応し、先制点を押し込んだ。

 後半5分には至高の連携をピッチ上に描き出した。スアレスがポストプレーでイニエスタにボールを落とすと、相手最終ラインの裏へダッシュ。あうんの呼吸で小柄なマエストロが出した浮き球パスを胸で受けると、体勢を崩しながら右足を振り抜いて圧巻のボレー弾。技術、センスを詰め込んだ一撃をゴール右隅に流し込んだ。ベンチで笑顔を浮かべていたネイマールと抱擁を交わした。

 そして後半22分、「スアレスショー」を締めくくった。MFムニルが相手エリア内に侵入して倒されて得たPKのチャンス。ボールを抱えたのはスアレスだった。強烈なシュートを左隅に叩き込むと、3本突き立てた指にキスするパフォーマンスで自らのハットトリックを祝福した。

 大会初の偉業を達成したスアレスにとっては、10月25日のリーグ第9節エイバル戦以来のハットトリックとなった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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