“過密日程”の浦和、清水とJ1残留争いの直接対決 大槻監督「お互いにしびれる終盤戦」
ACL広州恒大との激闘から中3日、体力&メンタル面の回復がカギ
浦和レッズの大槻毅監督は4日のトレーニング後に記者会見を行い、6日のJ1リーグ第28節清水エスパルスとのホームゲームに向けて、「お互いにしびれる終盤戦」と話している。
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浦和は2日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦で、広州恒大(中国)に2-0で勝利して中3日でこの一戦を迎える。それだけに指揮官は「回復のところ。フィットネスもそうですが、メンタルの部分も含めて。そういう話を選手にもしている」と、コンディション調整に注力する連戦になっていることを話す。
10位の清水は前節で湘南ベルマーレに6-0と大勝して、勝ち点を35に伸ばした。一方、13位の浦和はサガン鳥栖と引き分けて同32だが、得失点差では浦和が上回るため勝利すれば自動的に清水より上の順位になる。同28でJ2との入れ替え戦に回る16位の鳥栖が、残留争いにおけるボーダーラインとなっているだけに、互いに勝ち点を積み上げてそこから離れていきたいところ。リーグ戦は残り7試合となっているだけに、1試合の結果に対する最終順位への影響も大きくなってきた。
それだけに大槻監督は「お互いにシーズン中に監督も代わって難しいシーズンを過ごしていると思う。お互いにしびれる終盤戦というところではないか」と、この直接対決の大きさを表現した。
鳥栖戦は前半で2点をリードしながら、後半に守備的になり過ぎた面があり、リズムを失い3連続失点で一時は逆転された。試合終了間際の同点弾で事なきを得たが、もったいない試合だった。しかし、広州恒大戦では前半に先制すると、後半にリズムが悪くなった時間を耐えて再び攻勢に出て追加点を奪うという、理想的な試合運びを繰り広げた。
それだけに指揮官は「広州戦でできたことが、リーグ戦でも継続できるか。次の試合でも同じようにできるかチャレンジしていくことが大切だ」と、継続性を作り出せるかがポイントだと話す。
このカードは4月末に“平成最後のJ1”として開催され、清水のホームで浦和が2-0で勝利した。日本サッカー界でも“王国”の名を主張する両地域のプライドもぶつかる一戦は、残留を争う上で大きな一戦になりそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)