久保建英、マジョルカ本拠地に巻き起こした熱狂 地元記者も賛辞「クオリティーの高さ証明」

マジョルカ地元紙でも久保は取り上げられている【写真:高橋智行】
マジョルカ地元紙でも久保は取り上げられている【写真:高橋智行】

マジョルカ地元紙も評価 「均衡を破る力を示した」

 またマジョルカの地元紙「ウルティマ・オラ」は、「均衡を破る力を示し、試合の流れを変える可能性のあったPKを獲得した」と評価し、紙面でも久保の写真を大きく掲載している。

 スペインメディア「ラジオ・マルカ」のルイス・フォルテサ記者は試合後、「久保はピッチにいた時間でそのクオリティーの高さ、そしてチームに大きく貢献できることを証明していたよ。実際にPKを誘発したしね。また、私は彼のPKをもらった後のリアクション(スタンドに向かって雄叫びを上げる)も高く評価している。あれは観衆をさらに盛り上げるため、マジョルカのサポーターとつながるためにスタンドに向けたものだった。ここソン・モイセスでは今シーズン、間違いなく素晴らしいフットボールが見られることを皆が期待している」と、3試合連続で勝利を逃したものの、強豪相手のスコアレスドローに手応えを感じていた。

 久保はこの日、スペイン1部でも戦えるという確かなクオリティーを示した。次節は22日、ヘタフェとのアウェーゲーム。現在は3分1敗で18位に沈んでいるものの、ハードワークを売りにしたサッカーで昨季5位に躍進し、今季のUEFAヨーロッパリーグにも参戦している強固な守備を誇るチームだ。初スタメンの可能性も浮上している久保にとって、新たな試金石となる一戦になりそうだ。

高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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