ネイマールは「幸せな場所を手にしたいだけ」 父親が語るバルサ移籍騒動の舞台裏
PSGからバルサへの復帰を画策も実現せず 「クラブを自由に離れる条項がなかった」
パリ・サンジェルマン(PSG)のブラジル代表FWネイマールは、今夏の移籍市場で2年前まで所属したバルセロナへの復帰を画策したものの、PSG側の条件がバルサと合致せず残留が決まった。本人の願いが叶わない形となったなかで、ネイマールの代理人を務める父親のネイマール・シニア氏が「幸せな場所を手にしたいだけだ」と話したと、スペイン紙「マルカ」が報じている。
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ネイマールは移籍期限が迫る8月後半、バルサ復帰の希望を隠すことがなかった。バルサ側も交渉のテーブルについたものの、PSG側の2億ユーロ(約238億円)+DFジャン=クレール・トディボ、MFイバン・ラキティッチ、FWウスマン・デンベレとの交換という条件を突きつけ、バルサ側も首を縦に振ることはなかった。
結局PSG残留というイバラの道を歩むことになったネイマールだが、フランスメディア「フットメルカート」のインタビューに父親が対応。「ブラジル人は自身が幸せになれる場所を手にしたいだけなんだ」と話し、このようにも続けている。
「息子はバルセロナでとても幸せだったんだ。彼が復帰したいのかどうかと“友だち”が尋ねた時、彼の心を打ったようだ」
かつてのチームメートからバルサ復帰を希望しているのか問われ、ネイマールの心が動いたことを認めている。
ただし、それとともに「代理人としての立場で言えば、選手がチームを去れる構造がない場合、弱者であるなと感じるよ。契約にはクラブを自由に離れる条項がなかったからこそ、事態は難しいことになった。我々は合意するために戦ったんだ。彼のために最善を尽くしたんだ」と、選手として立場が弱いことを主張した。
両クラブ、そしてネイマール本人を振り回すような印象がついてしまったネイマールの父親だが、バルサへの思いがいまだに強いことを明言したことは少なからぬ波紋を広げそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)