「パラグアイ戦出場17人」を金田喜稔が採点 文句なしの“5つ星”、危うさが見えた選手は?

FW永井のスピードを生かそうとした結果、攻撃の連動性が消えてしまった【写真:高橋学】
FW永井のスピードを生かそうとした結果、攻撃の連動性が消えてしまった【写真:高橋学】

永井の投入後にスペースへ送るパスが増加 「チームから連動性が消えた」

<途中出場>
■久保建英(マジョルカ/MF/←ハーフタイムIN)=★★★★

 ファーストタッチで前を向く抜群のコントロールで、パラグアイの守備を翻弄しており、日本代表においても別格と言えるプレーを見せた。後半のみの出場でチーム最多タイとなる5本のシュートを打つ積極性を見せた一方、今回で日本代表での出場は5試合目。クロスバー直撃など惜しいシーンも作っているだけに、2列目の選手としてはそろそろゴールという結果が欲しいところだ。もちろん、それは試合後のコメントを聞いても本人が最もよく分かっていること。私の最年少ゴール記録(19歳119日)を早く塗り替えてもらいたい。

■原口元気(ハノーファー/MF/←ハーフタイムIN)=★★★

 後半から出場し献身的なプレーを見せたが、インパクトを残すような場面もほとんどなかった。5日後のミャンマー戦へ向けたコンディション調整の意味合いも強い起用に見えた。

■植田直通(セルクル・ブルージュ/DF/←ハーフタイムIN)=★★★

 後半開始から吉田とセンターバックでコンビを組んだ。結果的に無失点で終えており、可もなく不可もなくという内容。熾烈なセンターバックの定位置争いのなか、持ち前の体の強さと高さに加えて、フィード能力にもさらに磨きをかけたい。

■永井謙佑(FC東京/FW/←後半22分IN)=★★★

 永井が投入された後、チームの攻撃から連動性が消えてしまった。これは彼自身のパフォーマンス云々というより、チーム全体がそのスピードを生かそうと前線のスペースへ送るパスばかりになったためだ。受け手の選手が止まっていても走っていても、出し手が足もとへ強いパスを送るから前半のような連動性は生まれるのであって、スペースへのパスを多用した瞬間から選手とボールとの距離が開き、チームは連動しなくなる。リズムを失ったことで結局、切り札であるはずの永井のスピードも生かされることはなかった。

■安西幸輝(ポルティモネンセ/DF/←後半22分IN)=★★★

 今年の夏まで在籍した鹿島のホームでのプレー。長友に代わって左サイドバックに入りアピールをしたかったが、チーム全体が主導権を握れていない展開のなかでは思うように見せ場を作れなかった。

■板倉 滉(フローニンゲン/MF/←後半36分IN)=評価なし

 コパ・アメリカに続いてボランチで起用された。日本がリズムをつかめていない時間帯で出場時間も短く、アピールには至らなかった。

[PROFILE]
金田喜稔(かねだ・のぶとし)

1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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