18歳久保、パラグアイ翻弄の絶妙ボールキープに海外脚光 「メッシモードのプレー」

日本代表MF久保建英【写真:Noriko NAGANO】
日本代表MF久保建英【写真:Noriko NAGANO】

右サイドで計4人にケアされるなか、自慢のテクニックを駆使して大迫へパスを供給

 日本代表MF久保建英(マジョルカ)は5日、国際親善試合パラグアイ戦(2-0)で後半45分間プレーし、チーム最多タイのシュート5本を放つなど果敢にゴールに襲いかかった。A代表最年少ゴールこそお預けとなったが、絶妙なボールキープから4人がかりの包囲網をかいくぐってパスを出すなど個人技が光り、海外メディアも「メッシモードのプレー」と形容している。

 今夏にスペイン名門レアル・マドリードに加入後、マジョルカにレンタル移籍となった久保は、今回が海外組として初めての代表活動。パラグアイ戦には2-0で迎えた後半開始から出場し、MF堂安律(PSV)がプレーしていた4-2-3-1システムの右サイドハーフに入った。

 後半10分、右サイドでパラグアイDFブラス・リベロスからボールを奪った久保が魅せる。

 中央へ行くと見せかけ、追いすがる相手を振り切ろうとヒールタッチで切り返し。リベロスの足が当たって一度はバランスを崩してピッチに手をついたが、すぐさま起き上がってボールをキープする。DFブライアン・サムディオがカバーに来てタッチライン際に追いやられるなか、細かいタッチでリベロスの足もとを抜き、行く手を阻んだDFファビアン・バルブエナとMFラモン・マルティネスの間を縫うようにFW大迫勇也(ブレーメン)へパスを通した。

 パラグアイが計4人がかりでケアするなか、久保が自慢のテクニックで翻弄したシーンを受け、スポーツ専門局「ESPN」アルゼンチン版は「久保の“メッシモード”のプレー、若きFWはパラグアイとのフレンドリーマッチで魔法を示した」と描写。細かいタッチと独特のスピードチェンジでマークを無力化するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(バルセロナ)を引き合いに出し、18歳のレフティーを称えている。また、レアル・マドリード専門メディア「Defensa Central」は、「久保が漫画風プレーを見せ、インターネット上でフィーバー」と伝えた。

 A代表でも違いを作れることは証明しただけに、次こそゴールが欲しいところだ。

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