森保J、パラグアイ戦「パフォーマンス分析」 W杯アジア予選前に評価を上げたのは?

パラグアイ戦に出場した全17選手のパフォーマンスを分析【写真:高橋学 & Noriko NAGANO】
パラグアイ戦に出場した全17選手のパフォーマンスを分析【写真:高橋学 & Noriko NAGANO】

南米の難敵パラグアイに2-0で快勝、出場17選手を4段階で査定

 日本代表は5日に行われた国際親善試合パラグアイ戦で2-0と快勝した。10日から始まるカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選ミャンマー戦(ヤンゴン)に向けての“テストマッチ”で、森保一監督は攻撃陣を体制発足当初から支えてきたMF中島翔哉(ポルト)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF堂安律(PSV)の2列目トリオを起用し、1トップはエースFW大迫勇也(ブレーメン)に任せた。

 後半からは注目を集めた18歳MF久保建英(マジョルカ)が途中出場。森保ジャパンの“稼ぎ頭”大迫と南野にゴールが生まれるなか、シュート19本を放って南米の難敵を圧倒した。ここではパラグアイ戦に出場した全17選手のパフォーマンスをチェック。4段階(◎→○→△→×)で評価した。

<GK>
■権田修一(ポルティモネンセ)=〇

 2-0で迎えた前半36分、相手の右サイドから突破を許し、強烈なシュートを放たれるも好セーブ。直後の同37分にもこぼれ球からミドルシュートを枠内に飛ばされたが、片手で防いだ。連続セーブで相手に流れを渡さず、“正守護神”奪取へ良いアピールとなった。

(出場なし)
川島永嗣(ストラスブール)
シュミット・ダニエル(シント=トロイデン)

<DF>
■長友佑都(ガラタサライ/→後半22分OUT)=〇

 大迫の先制点をクロスでお膳立て。前半は“いつもの”2列目との関係性も良く、オーバーラップでサイドから脅威となる攻撃が何度もできていた。久保との連係構築はこれからか。本人も「建英は中に入ってくるので、その時に(自分がDFの)裏に抜けられれば左足で良いボールが来る。そういう場面を増やしたい」とイメージを膨らませていた。

■酒井宏樹(マルセイユ/→ハーフタイムOUT)=〇

 南野のゴールを引き出す絶妙なアシスト。長友同様に“いつもの”2列目とは1年かけて築いた良い連係ができている。“お役御免”で前半のみの出場となったが、長年、定位置を担ってきた右サイドバックに“思わぬライバル”が出現か……。

■吉田麻也(サウサンプトン)=〇

 パラグアイを無失点に抑えたのは収穫。前半39分、左CKからドンピシャのヘディングシュートを披露したが惜しくもGK正面に。W杯予選前にセットプレーからも点が取れていれば、アジアでの戦い前に心強い“武器”となったか。

■冨安健洋(ボローニャ)=◎

 マン・オブ・ザ・マッチの活躍。前半はセンターバック(CB)、後半からはボローニャで務める右サイドバック(SB)に入った。CBでも前線へ顔を出し、決定的なパスを出すなど、好機を演出。右SBでは足の速さも生かしてドリブルで仕掛け、守備でも安定感。両ポジションでチームトップクラスの輝きを放った。

■植田直通(セルクル・ブルージュ/←ハーフタイムIN)=△

 吉田&冨安の牙城を崩すにはビルドアップの安定が必要か。

■安西幸輝(ポルティモネンセ/←後半22分IN)=△

 古巣鹿島アントラーズの本拠地で大声援に包まれ、持ち味を発揮するも、長友超えはまだ先か。

(出場なし)
畠中槙之輔(横浜F・マリノス)

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