ペップ、批判集中のサンチェスを擁護 マンUでの失敗は「1人だけの責任ではない」
インテル移籍のサンチェスに言及 ペップはコンテ監督の下での成功を確信
チリ代表FWアレクシス・サンチェスは、マンチェスター・ユナイテッドからインテルへの移籍が発表された。ユナイテッド移籍が失敗だったと批判されているサンチェスについて、マンチェスター・シティのペップことジョゼップ・グアルディオラ監督が言及。ユナイテッドでの失敗は彼のせいだけではないと擁護した。米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。
かつてバルセロナでグアルディオラ監督と共闘したサンチェスは、指揮官の退任後にアーセナルへと移籍した。18年にはグアルディオラ監督率いるシティから獲得のオファーがあったとされるが、ユナイテッド移籍を選択。大きな期待を背にオールド・トラッフォードのピッチに立つことになった。
だが、18カ月の所属期間でわずか5ゴールに終わり、今夏にはインテルへ期限付き移籍。ユナイテッド移籍は失敗だったと多くの批判を浴びている。
そんなサンチェスを擁護したのがグアルディオラ監督だ。「アレクシスだけの失敗だと判断されがちだが、多くの理由がある」と語り出したスペイン人指揮官は、サンチェスについて自身の見解を明かしている。
「チームのなかでうまく機能できないのは、1人の選手だけの責任ではない。テニスやゴルフとは違って、個人スポーツではないからね。他の10人とともに、一つのシステム、対戦相手、それからもっとたくさんのことに対処しないといけない。誰かがチームのなかで機能している時、そこには多くの事柄が関与しているんだ。監督として10年働いてきたが、機能しなかった選手に責任を負わせることはできないよ」
また、グアルディオラ監督は「彼とはバルセロナで一緒に仕事をした。選手としてはもちろん、人としても特別な愛情を感じている」とサンチェスへの思いを明かすと、インテルのアントニオ・コンテ監督こそが最高の状態に戻すのにふさわしい人物だと信じていると語った。
「とても素晴らしい人間性を持ち、謙虚かつファイターだ。今はイタリアに渡って、欧州で最も偉大なチームの一つであるインテルに加入し、コンテという素晴らしい指揮官の下に移籍した。彼らがうまくいくと確信しているよ」
イタリアへの復帰はウディネーゼ時代の2011年以来8年ぶりとなるサンチェス。新天地で自身の力を証明することができるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)