「眠れなくなるほど悩んだ」 大分FW藤本憲明、神戸に電撃移籍が決定「永遠に僕は…」
J1昇格1年目の今季、8得点でブレイクしたストライカーを恩師も後押し
J1ヴィッセル神戸は7日、大分トリニータからFW藤本憲明を獲得したと発表した。完全移籍で、神戸にとっては今夏4人目の補強。J1昇格初年度の大分で今季、前半戦に得点を量産しブレイクした点取り屋の電撃移籍となる。
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藤本は2012年に近畿大からJFL佐川印刷SC(現SP京都FC)に入団。16年にJ3鹿児島ユナイテッドへ加入し、2年連続で同リーグ得点王に輝いた。18年には当時J2の大分へ移籍。昨季は12得点で大分のJ1昇格に貢献した。着実にステップアップし、今季からJ1の舞台へ。開幕戦では鹿島アントラーズ戦で2ゴールを挙げ、派手なJ1デビューを飾った“お祭り男”。3年連続で異なるカテゴリーでの開幕弾は話題になり、時の人となった。
新たな挑戦に臨む29歳は、大分を通して「いつも応援してくれているみなさん、この度ヴィッセル神戸に移籍することを決断しました。眠れなくなるほど悩みました。ここまで僕を成長させてくれた仲間、スタッフ、いつもどんな時でも応援してくれたサポーターのみなさん、感謝しかありません。シーズン途中で去ってしまう事になって本当に申し訳ありません。必ずトリニータはJ1残留できると信じていますし、僕も成長してきます。永遠に僕は『LOVE TRINITA』です。あっという間の1年半でしたがかけがえのない濃い1年半でした。またスタジアムで会いましょう。本当にありがとうございました。勇者であれLOVE TRINITA」とコメント。
片野坂知宏監督もクラブを通して「この度、藤本がヴィッセル神戸へ移籍することになりました。チームに加入してJ1昇格の原動力となり、J1でもこれまでチームに多大な貢献をしてくれておりました。藤本が移籍するのはチームとしても非常に痛い戦力を失います。その事は重々承知しており、もちろん慰留を望み話し合いもしました。しかし藤本の固い決意があり、その意思を尊重し苦渋の決断ですが移籍となりました。非常に残念ですが藤本には、これまでのトリニータへの貢献に感謝し、私としても決断を尊重し送り出したいと思います」と背中を押した。
新天地に向けては「はじめまして、大分トリニータから移籍しました藤本憲明です。得点やアシストでチームに貢献したいと思います。ファン、サポーターのみなさんに一日でも早く認めてもらえるように頑張りますのでよろしくお願いします」と、意気込んでいる。
神戸は今夏、ベルギー代表DFトーマス・フェルマーレン、レバノン代表DFジョアン・オマリ、GK飯倉大樹を獲得。だが、ここまで10得点でチームの攻撃を牽引している元スペイン代表FWダビド・ビジャが負傷によって離脱しており、優れた得点力を持つ藤本にかかる期待は大きい。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタらとどのような化学反応を起こすのか。15位に低迷するチームの“救世主”として注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)