クロップ監督、市場静観の姿勢明言 「コンスタントに資金を投じられる」4クラブとは?

リバプールのクロップ監督が“大物獲り”は行わないと断言【写真:Getty Images】
リバプールのクロップ監督が“大物獲り”は行わないと断言【写真:Getty Images】

ファンは大型補強を要望も、クロップ監督はこれまでの補強を「機能させる時だ」と決意

 昨季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)王者のリバプールは、米国ツアーを1分2敗で終えた。この状況にファンの間では大型補強を願う声も出ているが、ユルゲン・クロップ監督は“大物獲り”は行わないと断言した。英紙「デイリー・メール」が伝えている。

 リバプールは過去18カ月の間に、ブラジル代表GKアリソン、ブラジル代表MFファビーニョ、ギニア代表MFナビ・ケイタ、オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクを獲得したほか、主将MFジョーダン・ヘンダーソン、エジプト代表FWモハメド・サラー、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノらとの契約を更新。その結果、チームは昨季大きく躍進し、2005年以来のCL制覇を実現したほか、プレミアリーグでは勝ち点97を稼いで2位フィニッシュを果たした。

 そんなリバプールだが、今夏は移籍市場で大きく動いていない。ファンの間では、補強に資金を投じなければ、成長がストップしてしまうのではないかと懸念する声が上がっている。しかし、クロップ監督はファンが望む方向に舵を取るつもりはないようだ。

「コンスタントに(資金を投じること)はできない。世界でそれができるのは、4つのクラブだけじゃないかな。レアル・マドリード、バルセロナ、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマン(PSG)だ。彼らは必要があればそれができる。比較しちゃダメだ。批判をしているわけじゃない。こんなことを言ったら嫉妬だと書かれそうだが、私は嫉妬などしていない」

 さらに、ドイツ人指揮官は「今季でリバプールが終わるわけじゃない。来年にはまた移籍市場が開く。今のチームは非常に良いし、我々もこのチームに大きな投資をしてきた。今はそれを機能させる時だ」と言及。「凡庸な試合をすることもあるだろう。我々はタイトルを獲りにいかなくてはならないが、だからといって違う選手が必要になるというわけではない」と“リアリスト”な一面を覗かせた。

 リバプールはリヨンとのテストマッチを経て、現地時間8月4日にシティとのコミュニティー・シールドに臨む。9日にはノーリッジ戦でプレミアリーグの新シーズンをスタートさせ、14日にはチェルシーとのUEFAスーパーカップが控えている。クロップ監督としてはこれらの試合で良い結果を残し、今夏の方針が誤りではなかったことを示したいところだ。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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