浦和OBと恩師、20年以上の絆が生んだ“邂逅” 「将来のW杯戦士を育てる」新たな挑戦

浦和レッズサッカー塾の(左から)堀之内塾長、福島ヘッドコーチ、加賀コーチ【写真:河野正】
浦和レッズサッカー塾の(左から)堀之内塾長、福島ヘッドコーチ、加賀コーチ【写真:河野正】

福島氏が参謀役として招いた教え子 「子供たちを教えるのが本当に上手い」

 まさに三顧の礼を尽くした結果だったが、決め手となった口説き文句はなんだったのか。

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「先生、うちのサッカー塾に来てもらえたら、将来日本代表でワールドカップ(W杯)に出場する選手を育てられますよ」

 高校時代の出会いから20年以上の歳月が流れても、こういった盤石な師弟関係が継続されているのは、互いに敬慕し合っているからだ。

 福島ヘッドコーチは「いい選手を輩出したいという思いがすごく強かった」と教員時代を振り返った後、「それは今も変わらないが、いずれ教え子たちがなんらかの形でサッカーに関わってほしい。サッカー文化に貢献できる人材も育てていきたいですね」と夢を語った。

 加賀コーチはその1人。堀之内氏が福島氏に参謀役を尋ねると、真っ先に名前を挙げた人物だ。福島氏が浦和南高校から熊谷高校へ転勤した時の3年生で、サッカー部ではわずか1年の付き合いだったが、思わぬ巡り合わせからの再会となった。

 加賀コーチはAz’86東京青梅のジュニアユースコーチ、ジュニア監督などを歴任。福島ヘッドが「子供たちを教えるのが本当に上手い」と、指導者になってからの能力と魅力に太鼓判を押す。

 堀之内氏が高校時代の恩師を誘い、その恩師も教え子に声をかけ、そんな3人で未来のW杯戦士と人格者輩出に滅私奉公する――。縁は大切にしなければいけない、という手本だ。

(河野 正 / Tadashi Kawano)

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河野 正

1960年生まれ、埼玉県出身。埼玉新聞運動部で日本リーグの三菱時代から浦和レッズを担当。2007年にフリーランスとなり、主に埼玉県内のサッカーを中心に取材。主な著書に『浦和レッズ赤き激闘の記憶』(河出書房新社)『山田暢久火の玉ボーイ』(ベースボール・マガジン社)『浦和レッズ不滅の名語録』(朝日新聞出版)などがある。

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