女子サッカーの未来を見つめる宮間の求道心 「路線を間違えず、まっすぐに向き合いたい」

自身の発した言葉に抱く当惑の思い

 6月の女子ワールドカップ・カナダ大会で、宮間は連覇を目指したなでしこジャパンのキャプテンとして戦った。「もう一回、一番上に立ってからがスタートラインだと思う」と、自らにプレッシャーをかけるような言葉を発しながら、23人の選手たちが心を合わせた一つの集団になれるようにと心を砕いていた。

 結果的に決勝のアメリカ戦で敗れて準優勝と、連覇の夢は叶わなかったものの、そのひたむきな戦いぶりとピッチ外での選手たちの明るさのコントラストは、日本のサッカーファンのみならず、世界的にも称賛の的になった。

 そうした中で生まれたのが冒頭の言葉だ。映像、活字を問わず、多くのメディアでその言葉は取り上げられた。なでしこリーグのみならず、海外クラブで活躍する日本の女子選手に対する注目度も高まった。そして、女子サッカーを取り巻く環境に対して活発な意見交換もあった。宮間がそうした趣旨の発言をしたのは初めてのことではなく、過去にも「理想はプロ野球のように、試合があった日のスポーツニュースで取り上げられるようなこと」と話したこともある。だが、今回の言葉が一石を投じるものになったというだけでも、大きな価値がある。

 一方で、当の本人は大々的に自分の発言が取り上げられたことに対して当惑の思いもあるという。

「自分としては、言葉だけが遠くに行ってしまったような気がしています。以前から、そのような発言はしていたのですが。こうやって大きく取り上げてもらったのは良かったと思う反面、自分でもどのようにすれば実現できるかの答えは持てていません。ガムシャラにやり続けていくことが、その答えを見つける方法のひとつなのかなと思います。答えがあれば、教えてほしいくらいです。ただ、路線を間違えることなくまっすぐにプレーと向き合いたい」

 

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