「引退も考えていた」 “ガラスの天才”ウィルシャー、心身が傷ついた苦悩の過去を告白
アーセナルで「イングランド最高の才能」と呼ばれたレフティー、度重なる負傷に悩まされる
ウェストハムの元イングランド代表MFジャック・ウィルシャーが、度重なる怪我と家族の問題から現役引退を考えていたと明かした。英紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」が報じている。
ウィルシャーはアーセナルの下部組織で育ち、10代でトップデビューを飾るなどイングランドサッカー期待の星として若くして注目を浴びた。しかし、キャリアを重ねると同時に常に怪我に悩まされるようになっていく。アーセナルでも出場機会を失い、2018年には完全移籍でウェストハムに移籍するなど、波乱万丈の日々を過ごしている。
ウィルシャーは自身のドキュメンタリー番組で、「引退も考えていた」と過去について語った。自身のことだけでなく、息子を襲った出来事も重なり、心も体もボロボロに傷ついていたようだ。
「僕は常に怪我のことを考えていて、頭の中でプレーするしかできなかった。そして、2016年か2015年のことだったと思う。僕はトレーニング中に怪我をしたんだ。それは受け入れがたいものだった。ようやく復帰に近づいていた時だったからね。そして家に帰ると、突然4歳の息子が発作を起こしたんだ。それは毎日にように4カ月間も続いたんだ」
怪我でピッチに立てない日々に加え、家族のトラブルにも見舞われていたウィルシャー。当時は夜も眠れず、サッカーよりも大事なことがあると感じて、引退も考えていたという。
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