日本代表「エルサルバドル戦出場17人」を金田喜稔が採点 唯一の“5つ星”で称賛した選手は?

日本代表DF畠中【写真:浦正弘】
日本代表DF畠中【写真:浦正弘】

畠中はフィード能力もアピール、CB争いで有力候補の1人に

<DF>
■昌子 源(トゥールーズ)=★★★★

 3バックのセンターとして守備を引き締めた。大きな声を出しながら、両脇の冨安と畠中をコントロール。相手とのレベル差がある2試合だったとはいえ、無失点を続けたことは評価されて然るべきだろう。

■畠中槙之輔(横浜FM/→後半14分OUT)=★★★★

 3月のボリビア戦を含めて3試合連続のスタメン出場。今回の2連戦では相手との実力差があったとはいえ、フィジカルでもスピードでも見劣りしなかった。またフィード能力の高さも示し、この試合では2点目の起点にもなった。緊迫感のある公式戦や強豪国と対峙した際のパフォーマンスには未知数なところがあるものの、センターバック争いの有力候補になり得る安定感をアピールできたことは確かだ。

■冨安健洋(シント=トロイデン)=★★★★

 限りなく5つ星に近い評価。守備での安定感はもちろん、両ウイングバックが攻撃的なチョイスになったなか、畠中とともに攻撃参加する回数はトリニダード・トバゴ戦よりかなり増え、その積極性がチーム全体を押し上げた。1点目のアシストシーンでは、永井のスピードを短期間で理解し、相手の急所を突くパスを出すことができるクオリティーの高さを示した。

<GK>
■シュミット・ダニエル(仙台)=★★★★

 2試合続けて森保監督からスタメン起用されたなかで、相手のレベルがどうであれ、失点ゼロで抑えたことは評価に値する。相手に攻め込まれるシーンがほとんどなかったこともあるが、足もとの処理を含めて慌てない姿が印象的。身長197センチというサイズを含めて、今後の正GK争いに期待を抱かせる内容だった。

<途中出場>
■大迫勇也(ブレーメン/FW/←後半14分IN)=★★★

 永井が右肩を負傷したことで急きょ準備をしてピッチに投入された。前半に2点を奪った永井に刺激される格好となったが、持ち味となるポストワークで2列目を生かすプレーで相変わらずの存在感を放った。一方で決定機ではシュートを決めきれず、やや物足りなさの残る結果となった。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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