目の前の試合が常にラストチャンス 浦和の守護神が見せる笑顔の裏の野心

4試合連続で日本代表戦に先発中のGK西川

 カンボジアと戦った9月3日のワールドカップ・アジア2次予選のゲームから、日本代表のGKとして4試合連続で先発出場中の西川周作(浦和)。5日に発表された今月12日のシンガポール戦と17日のカンボジア戦へ向けたメンバーにも、順当に選出された。

 日本のゴールを西川が守ることは日常的になりつつあるが、本人はまだそこまでの実感はないという。

「自分の中で(試合に出るのは)まだ当たり前に思えない部分がある。まだまだアピールの場としか考えていない。自分のことよりもチームが勝つのが優先。そのために自分がピッチに出て、無失点に抑えるのがGKの仕事。そういう仕事ができれば」

 西川は、謙虚な言葉でそう語った。その裏側には、2009年の代表デビュー以来、第2GKもしくは第3GKとしての立場で、日本代表に関わってきたからこその思いがある。

「今までベンチを温めていて、悔しい気持ちは常に持っていた。1試合、1試合がラストチャンスという気持ちでやっている。代表で連戦でも出してもらって、その喜びはもう逃がしたくない。サッカー選手をやれる時間は、そう長くない。自分の好きなことで代表選手として勝負できるのは、本当に貴重なこと。そして、その場に立てる選手が何人もいるわけではない。幸せを感じながら、代表のゴールマウスを守り続けたい。誰もがそこに立ちたいと思ってトレーニングをしているのだから」

 

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