東京五輪代表への“融合”に期待! 大会取材記者が選ぶ「U-20W杯で輝いた俊英5人」

FW宮代大聖は、攻撃面で大きな違いをもたらした【写真:Getty Images】
FW宮代大聖は、攻撃面で大きな違いをもたらした【写真:Getty Images】

所属チームで出場機会を増やさなければ、東京五輪出場は“高い壁”に…

■宮代大聖(FW/川崎フロンターレ)
[3試合/222分出場・2得点]
アピール度=△

 今大会、田川とともにFWの一角としてプレーしたのが宮代だ。スピードで相手の背後に抜け出す動きが得意な田川に対し、宮代は前線でしっかりとボールをキープ。巧みな技術で相手をかわし、時には前を向いて仕掛けるなど、攻撃面で大きな違いをもたらした。またシュート意識が高く、思い切りの良さもあって2つのゴールを奪取。得点力も備えていると言っていいだろう。

 東京五輪代表に入る場合、最前線かシャドーの位置に入る可能性が高いが、そこのポジションは激戦区。チームで出場機会を増やすことでより成長を遂げていかなければ、東京五輪出場は高い壁となるだろう。

 ◇   ◇   ◇

 どの選手にも、決して東京五輪行きのチャンスがないわけではない。ただ、一つ問題なのは、齊藤以外はクラブで絶対的なレギュラーポジションを確保していないということ。日本に戻り、チームでアピールを続けて出場機会を増やしていかない限り、東京五輪代表に入っていくことは簡単ではないだろう。

林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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