プレミア“ビッグ6”で最も優秀なエースは? データによるランキング化で6選手を査定
【データで診るサッカー】“ビッグ6”をけん引するエースを昨季の成績から選定し、今季の3項目の成績でランキング化
今季のプレミアリーグはマンチェスター・シティの連覇で幕を閉じた。首位シティが勝ち点「98」で2位リバプールが勝ち点「97」と、両チーム合わせて勝ち点が「195」と前例にない壮絶な一騎打ちを演じ、文字通り“2強”のデッドヒートとなった。また、トップ4争いも4チームでの熾烈な展開となり、最終的にはチェルシーが3位、トットナムが4位に滑り込み、アーセナルが5位、マンチェスター・ユナイテッドが6位となった。
例年に増して熱を帯びたシーズンとなったプレミアだが、今回、“ビッグ6”と評される上位6チームの「エース」に脚光を当てる。まずは各クラブで攻撃陣をけん引するアタッカーを1人ずつ選出。プレミアリーグ公式サイトのデータを基に査定する。査定基準は、(1)リーグ全体のゴール&アシスト数、(2)リーグ全体の決勝点&決勝アシスト回数、(3)”ビッグ6”直接対決でのゴール&アシスト数。上記の3項目を評価の対象として、その合計値をランキング化した。
そして、“ビッグ6”の各エースは、昨季のゴール&アシスト数を加味したうえで、クラブの象徴的な役割を務める存在を選出している。文句なく当確なのは、シティのアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ、リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラー、トットナムのイングランド代表FWハリー・ケイン。上記の3名は昨季にチーム内トップの成績を残したうえに、リーグ内で最もインパクトを残した紛れもないエースたちだ。
チェルシーはFWアルバロ・モラタが昨季11ゴール6アシストでチーム内トップだったものの、長年“チームの顔”としてチェルシーを引っ張ってきたベルギー代表FWエデン・アザールも昨季12ゴール4アシストと好成績を残しており、誰しもが認めるクラブの絶対的なエースと言って差し支えないはずだ。
アーセナルも昨季はFWアレクサンドル・ラカゼットが14ゴール4アシストでチーム内トップだったものの、この数字がフルシーズンでの成績に対し、昨冬に加入したガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンは半シーズンで10ゴール4アシストを記録。段違いのペースで得点に絡んでいたことが明白なため、エースの肩書きはオーバメヤンがふさわしいだろう。
ユナイテッドは、近年イングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが成長著しいパフォーマンスを見せ、エースの風格を漂わせ始めているが、昨季の成績においてはラッシュフォードが7ゴール5アシストだったのに対し、ベルギー代表FWロメル・ルカクは16ゴール7アシストと歴然とした差があったため、少なからず昨季までの段階においては、ユナイテッドのエースの座にルカクが就く権利があるはずだ。
シティはアグエロ、リバプールはサラー、チェルシーはアザール、トットナムはケイン、アーセナルはオーバメヤン、ユナイテッドはルカク。彼らを“ビッグ6”各クラブのエースに指名した上で、今季のリーグ戦のみの成績を査定し、プレミアリーグ公式サイトのデータから算出した上で総計値によってランキング化する。