U-20日本代表「W杯グループリーグ査定」 出場18人を4段階評価、“死の組”突破の原動力は?

17歳のFW西川潤は、苦戦を強いられている【写真:Getty Images】
17歳のFW西川潤は、苦戦を強いられている【写真:Getty Images】

苦戦する17歳FW西川 ハードワークやドリブルの鋭さは見せるが…

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■田川亨介(FC東京)=◯
[3試合/202分出場・1得点]

 3試合すべてに先発したストライカーは、どの試合でも自身のスピードを生かしたプレーで相手を翻弄。メキシコ戦では1得点1アシストのパフォーマンスを見せて攻撃陣をけん引した。ただ、イタリア戦で相手の背後に抜け出した際に右太もも裏を負傷。状態は明らかになっていないが、もし彼の出場が困難になると、チームにとっては大きな痛手となりそうだ。

■宮代大聖(川崎フロンターレ)=◎
[2試合/132分出場・2得点]

 2試合で大きな存在感を見せた。エクアドル戦では途中出場ながら前線で起点を作り、チームの勝ち点1獲得に貢献。勝利が欲しかったメキシコ戦では見事なゴールを2つ沈めて、MOM級のパフォーマンスを披露した。コンディション不良でイタリア戦は出場機会がなかったが、ラウンド16までの中5日でどれだけ戻せるかは一つの鍵となる。

■西川 潤(桐光学園高)=△
[2試合/110分出場・0得点]

 17歳のアタッカーが世界の舞台で苦戦している。イタリア戦では初先発を任されたが、「個人としてはもっとアグレッシブに仕掛けてチームの勝利に貢献できるプレーをしたかった」と結果を残せず悔しがった。チームの求めるハードワークやドリブルの鋭さは見せているだけに、次の出番では結果が欲しいところだ。

■中村敬斗(ガンバ大阪)=△
[2試合/83分出場・0得点]

 ボールを受ければ積極的に仕掛け、ゴールが見えればシュートを放つ。世界の舞台でも中村らしいプレーが多くの場面で見られている。ただ、まだ相手を剥がし切ってゴールを奪うところまでは至っておらず、バイタルエリア以降のプレーには改善の余地がある。決勝トーナメントでは切れ味鋭いドリブルに注目だ。

■原 大智(FC東京)=評価なし
[2試合/7分出場・0得点]

 メキシコ戦、イタリア戦ともに試合終盤に出場。役割をしっかり全うし、前線からプレッシングをかけ続けた。

林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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