U-20日本代表「W杯グループリーグ査定」 出場18人を4段階評価、“死の組”突破の原動力は?

メキシコ戦で2アシストを記録したMF藤本寛也【写真:Getty Images】
メキシコ戦で2アシストを記録したMF藤本寛也【写真:Getty Images】

メキシコ戦で2アシストの藤本、違いをもたらす貴重な存在

■斉藤光毅(横浜FC)=◯
[3試合/199分出場・0得点]

 期待の17歳は初戦から先発出場。屈強なフィジカルを持つ相手に対して、物怖じせずに前線から猛烈なプレッシングをかければ、積極的なドリブルでゴールに迫る。結果に対する気持ちが空回りしてゴール前で質が伴わない場面はあるが、アグレッシブな姿勢が相手に脅威を与えていることも間違いない。

■伊藤洋輝(名古屋グランパス)=△
[3試合/189分出場・0得点]

 ここまで苦しんでいる。初戦は運動量豊富に動き回ったが、軽率な守備もあってなかなか波に乗り切れず、イタリア戦ではPKを失敗してしまった。ただPK失敗後に、すぐに切り替えて積極的なプレーができたことはプラス。「今回の経験を生かしながら自分のものにしていきたい」と語るように、決勝トーナメントでの奮起に期待したい。

■藤本寛也(東京ヴェルディ)=◎
[1試合/81分出場・0得点]

 メキシコ戦で2アシストを記録。巧みに動きつつボールを引き出し、周りを使いながらビルドアップしていくプレーは流石の一言。また攻撃時のアイデアは他の選手にないものを見せつけており、違いをもたらすことができる選手として貴重な存在だ。イタリア戦はコンディション不良で欠場したが、次戦までに回復できるかはチームにとっても大きなポイントとなる。

■郷家友太(ヴィッセル神戸)=△
[1試合/66分出場・0得点]

 先発出場を果たしたエクアドル戦は消化不良の出来に。前線からのプレッシングを含めてハードワークを続けたが、ボールを受けてからのプレーに苦労した。その後の2試合を欠場しているが、次戦までにコンディションを戻せるか。自身の良さでもあるゴールに関わるプレーを増やすことで、チームの勝利に貢献したい。

林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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