マインツ武藤がプロ初の離れ業達成 「チームのためにまだまだ取りたい」

高原以来のハットトリック

 マインツの日本代表FW武藤嘉紀が、10月31日のアウクスブルク戦でプロ入り後初となるハットトリックを達成した。2006年12月3日のアーヘン戦で当時のフランクフルトに所属したFW高原直泰がハットトリックを決めて以来、日本人としてはブンデスリーガ2度目の快挙となった。試合は3-3ドローに終わっている。
 前半18分に左サイドからのクロスにスライディングシュート。同30分には、エリア内からのダイレクトパスに右足でゴール右隅に突き刺した。後半アディショナルタイムにはエリア内でパスを受けると豪快にふり抜いた。武藤は、自身初の離れ業達成の喜びをブンデスリーガ公式サイトにこう語っている。
「3得点できたということは非常にうれしく思う。けれど、今日は引き分けに終わってしまったので、勝利につながっていればもっと、もっと素晴らしい日になったんじゃないかなと」
 ドローに終わったことを悔やんだが、これで今季6ゴールまで伸ばした。
「自分はフォワードなので、得点を争うというか、勝っていないとやっぱりいけない立場。そこは特にうれしいという気持ちはない。ですけど、やっぱりチームのためにこれからも得点を取り続けて、それがチームの勝利につながるように結果を出していきたい」
 謙虚にそう語った武藤は日本人がブンデスリーガで活躍できる理由について、「とにかく自分たちは小さな島国から来ている。ブンデスリーガへの憧れは幼いときから持っていた。そこで活躍するためにいろいろ自分自身の課題だったり、弱いところを修正して、そういった状態になって(ドイツに)来ている。それが活躍できている秘訣(ひけつ)なのかなと思いますね」と持論を展開した。

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