「暴落にブレーキなし」 神戸の危機的不振に海外メディアも警鐘 「幸福は完全に錯覚」
リーグ屈指のタレントを擁するも泥沼化の一途 「クラブの状況は懸念するべきもの」
ヴィッセル神戸は12日、J1リーグ第11節で鹿島アントラーズと対戦し、0-1と敗戦。泥沼のリーグ6連敗を喫し、順位も13位にまで沈んでいる。勝ち点も「10」にとどまっており、降格圏までわずか「2」差という状況だ。世界的名手を揃えるタレント軍団の崩壊状態に海外メディアも「暴落にブレーキなし」「幸福は完全に錯覚」と注目を寄せている。
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今季はワールドクラスのストライカーとして名を轟かせた元スペイン代表FWダビド・ビジャ、そしてバルセロナの下部組織で育ちトップデビューを果たしたMFセルジ・サンペールを獲得し、アジアNo.1のクラブという目標に向け万全な体制を整えたかに思えた。
しかし、出だしこそ順調に見えたものの、瞬く間に調子を落とし、今年4月にフアン・マヌエル・リージョ監督の解任を決断。これに伴い、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキも主将の座を退くことになった。吉田孝行監督が復帰し、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタを新主将に任命したが、チームには改善の兆しが見えず泥沼のリーグ6連敗、公式戦では7連敗を喫することになった。
海外メディアも神戸の大不振に注目。スペイン紙「マルカ」は「イニエスタとビジャの陥落」と表現し、「スタートはまずまずだった」としつつも、「現在は歪み始めており、13位に沈んでいる」と説明。「AFCチャンピオンズリーグ(ACL)参入を目標に掲げたクラブの状況は懸念するべきものとなっている」と警鐘を鳴らしている。
また海外メディア「Be Soccer」スペイン語版は「ビジャとイニエスタの神戸、暴落にブレーキなし」と見出しを打ち、「ビジャが神戸に上陸した際、今季約束されたはずの幸福は完全に錯覚に終わった」と辛辣な言葉を送っている。シーズン序盤戦を終えた今季のリーグ戦だが、神戸の危機的な状況に世界も注目しているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)