“違い”を作ったブラジル人カルテット 敵将も感嘆、名古屋に見る外国籍選手の機能性
外国籍選手5人の名古屋と1人の浦和 対照的だった両チーム
浦和レッズのオズワルド・オリヴェイラ監督は、12日のJ1第11節の名古屋グランパス戦に0-2で敗れた試合後、名古屋のブラジル人選手たちが躍動したことに触れた。裏を返せば、この試合の名古屋と浦和はその点で対照的ということでもあった。
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名古屋はGKランゲラックに加え、MFジョアン・シミッチ、MFマテウス、MFガブリエル・シャビエル、FWジョーの4人のブラジル人選手たちがスタメンに名を連ねた。今季から起用できる外国籍選手の上限5人を活用した形になる。そして、4-4-2システムを採用したなかでは中盤から前の6人のうち4人がブラジル人選手たちという見方もできた。
一方の浦和は、スタメン出場したのはMFエヴェルトンの1名のみ。DFマウリシオとFWファブリシオが負傷離脱という状況はあるにせよ、オリヴェイラ監督が「長く厳しい移動があり、暑いなかで試合をしてきて、同じ条件でも厳しい名古屋との試合でさらに違いが出た」と振り返ったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のタイ遠征明けの試合において、ACLで登録外になっているMFマルティノスと、タイでのブリーラム・ユナイテッド戦は試合終盤のみの出場だったFWアンドリュー・ナバウトはベンチにも入らなかった。
そして、この試合では名古屋の2得点にこの前線のブラジル人選手たちが効果的に絡んでいる。1点目は、FW長谷川アーリアジャスールからクサビのパスを受けたジョーが丁寧なボールを落とし、マテウスが左足を強振してゴールを奪った。2点目はシャビエルの正確な右サイドへのボールをDF宮原和也が頭で落とし、ジョーが蹴り込んだ。そして、シミッチはビルドアップ時に最終ラインを出入りしながら正確にボールをつないで試合を制圧するのに貢献している。
オリヴェイラ監督は名古屋のブラジル人選手たちについて「決定的な仕事ができるブラジル人選手が4人いる。2人が点を取り、2人が技術的、戦術的に大きく貢献したと言える」と、この試合を決定づける存在になったという認識を示した。