長谷川唯×清水梨紗、なでしこ“22歳コンビ対談” 初のW杯で描く「理想のシナリオ」

アジア杯連覇を果たしたなでしこジャパン。今のチームにおけるリーダーは主将を務めるDF熊谷だという【写真:Getty Images】
アジア杯連覇を果たしたなでしこジャパン。今のチームにおけるリーダーは主将を務めるDF熊谷だという【写真:Getty Images】

現なでしこジャパンは熊谷を中心に「全員で作り上げていこう」(長谷川)というチーム

――本大会のグループリーグではアルゼンチン(3大会ぶり3回目/FIFAランキング37位)、スコットランド(初出場/同20位)、イングランド(4大会連続5回目/同3位)と対戦します。イングランドは今年3月にアメリカで行われた「SheBelieves Cup」で0-3と敗れた相手ですが、どんなイメージを持っていますか?

長谷川「イングランド戦は自分たちの軽率なプレーからやられて、前半に0-3とされて苦しくなってしまった。そのなかで、相手がペースを落として引いて来た後半は良い形が作れたので、粘り強い戦いをすれば絶対にチャンスはあると考えています」

清水「正直、気づいたら3失点していたという感じ。チャンスで全部シュートに持っていかれた感覚なので、イングランドの決定率は警戒が必要だと思います」

――南米勢のアルゼンチン、初出場のスコットランドについては?

長谷川「チームとしての特徴はまだ分かりません。ただ、南米は球際では荒いというか、ヨーロッパの選手より強さがあるかなと。スコットランドもヨーロッパ予選を勝ち抜いてきているので、簡単に勝てる相手ではないと思います」

清水「同じです(笑)。ディフェンダーとしては、南米の個の力は要注意だと思っています。対戦した例で言えば、ブラジルはテクニックを生かして個々で打開してくる。1対1が多いので負けられません。目の前の相手に自由を与えないのはもちろん、日本の武器である組織で戦って、2対1のような数的優位のシチュエーションを作るのも大事になります」

――過去のなでしこジャパンには、澤穂希さんや宮間あやさんのように、絶対的な柱がいました。今のチームにおけるリーダーは?

2人「(熊谷)紗希さんですね」

長谷川「とにかく元気で、自分が一番上というよりは、みんなで一緒にやろうと盛り上げてくれるキャプテンです」

清水「紗希さんを中心に、一緒に考えていく感じだよね」

長谷川「紗希さんより年上の選手もいるなかで、誰か1人に頼るよりも全員で作り上げていこうという段階。チームを上手くまとめてくれていると思う」

清水「チームで映像を見る時は長い時間をかけて、選手だけで試合の映像を見る時間も作ってくれるよね」

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