C・ロナウド移籍で「得した人・損した人」 4選手のデータに見る今季の明暗

FWディバラ、DFマルセロ【写真:Getty Images】
FWディバラ、DFマルセロ【写真:Getty Images】

ロナウド加入で数字が大幅下落のディバラ、去って苦戦するレアル時代の“盟友”

 一方、“損した人”に位置付けたのがユベントスのアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラだ。昨季は22ゴールとチーム内得点王に輝いたものの、今季はここまで5ゴールと激減。シュート本数も昨季83本から今季38本、決定率も26.5%から13.2%と大幅に下落している。

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 その原因として考えられるのは、ロナウドの加入により中央でプレーする機会が減少し、ワイドでのタスクを任される役回りとなっている部分も一因として考えられる。ロナウドとディバラは、ピッチ内外で良好な関係を築いていることが現地メディアなどでたびたび取り上げられているが、データ上ではエースの座を完全にロナウドに奪われた格好となっている。

 そして、もう一人の“損した人”は、レアルのブラジル代表DFマルセロだ。レアル時代はロナウドと最も気心の知れた仲であり、その密な関係性はピッチ上のデータにも表れていた。マルセロは昨季のリーグ戦でチーム内5位の6アシストを記録していたが、そのなかでロナウドへのアシストは半数の「3」となっており、これはベンゼマに次ぐチーム内2位の数値だった。しかし、今季はリーグ戦でわずか2アシストにとどまっており、シーズンを通して持ち味の攻撃力を発揮できていない。

 しかも、この2アシストはジネディーヌ・ジダン監督の再就任以降に生まれたものであり、今季序盤のフレン・ロペテギ体制、その後のサンティアゴ・ソラーリ体制では“0アシスト”だった。マルセロには以前から守備に難ありとの評価があったものの、それを補って余りあるほどの圧倒的な攻撃力でチームに貢献し、“白い巨人”で不動の左サイドバックの地位を築いていた。しかし、ロナウドが去った今季はその攻撃力が影を潜めており、負傷の影響もあった中盤戦では若手DFセルヒオ・レギロンにポジションを奪われていた。

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