サッリ監督、18歳の逸材FWへの風潮に警鐘 「プレッシャーを与えるのは危険だ」

過熱するハドソン=オドイの去就問題について、サッリ監督が警鐘を鳴らしている【写真:Getty Images】
過熱するハドソン=オドイの去就問題について、サッリ監督が警鐘を鳴らしている【写真:Getty Images】

バイエルンも獲得を狙うハドソン=オドイをもてはやす傾向は「目標を失ってしまう」

 チェルシーのマウリツィオ・サッリ監督が、去就問題に揺れる逸材FWカラム・ハドソン=オドイについて「18歳にプレッシャーを与えるのは危険だ」と警鐘を鳴らしている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。

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 18歳のハドソン=オドイは開幕前のプレシーズンマッチで鮮烈なインパクトを残し、今季のブレークが期待された。とはいえ、タレント豊富なチェルシーでいきなりレギュラーとはいかず、ここまでプレミアリーグでの出番は4試合にとどまり、トップチームではカップ戦での出場が主となっている。

 出場機会が限られることから、冬のマーケットではバイエルンから再三のオファーが届き、移籍を希望しているとも報じられた。現地時間7日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16第1戦ディナモ・キエフ戦(3-0)では途中出場から1ゴールも決めてアピールしている。

 ハドソン=オドイの台頭を期待する声も大きいが、チェルシーを率いるサッリ監督はその才能を認めた上で、周囲が10代の選手に過度の重圧を与えてはいけないと指摘。決して冷遇しているわけではないという。

「私は分かっている。彼は私を納得させるために何か特別なことをする必要ははない。彼は本当に素晴らしい選手だが、改善は必要だ。18歳でトップ選手になることはできない。それでも彼はきっと22歳、23歳でトップ選手になるだろうう。メディアやファン、クラブからのプレッシャーをなくしてより良くなる必要がある。彼は練習でも素晴らしいよ」

 サッリ監督は「18歳にプレッシャーを与えるのは危険だ。目標を失ってしまう」と若いうちから選手をもてはやす風潮に警鐘を鳴らしている。さらに「目標は上達だ。だから私は彼のことを話すのが好きではない」と、静かに選手の成長を見守る姿勢を貫いた。

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