浦和鈴木大輔、ACL初戦で浦和デビューか 元同僚“PJ”封じに自信「冷静なタイプではない」

浦和レッズDF鈴木大輔【写真:轡田哲朗】
浦和レッズDF鈴木大輔【写真:轡田哲朗】

公式戦3試合は出場なし、ACL初戦のブリーラム戦に先発の可能性が浮上

 浦和レッズの元日本代表DF鈴木大輔は、自身の移籍後デビュー戦となる可能性があるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の初戦、ブリーラム・ユナイテッド(タイ)戦に向け、かつての同僚FWペドロ・ジュニオールへの対策を語った。

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 鈴木は今季、柏レイソルから浦和に移籍。これまでの公式戦3試合ではベンチ入りも出場機会がなかったが、リーグ第2節の北海道コンサドーレ札幌戦から中3日で行われる6日の本拠地ブリーラム・ユナイテッド戦でスタメン出場の可能性が十分にある。2012年のロンドン五輪にはアジア予選から主力として活躍して本大会に出場。柏時代には13年と15年にACLを経験している。その後にスペインでもキャリアを積んだだけに「またJリーグとは違った大会だけど、自分の経験を生かしたい」と、豊かな国際経験をピッチ上のプレーで表現することを話した。

 ブリーラムには今季から、Jリーグでも活躍したブラジル人FWペドロ・ジュニオールが加入している。日本では「PJ」の愛称でも親しまれたストライカーとは、09年にアルビレックス新潟で同僚として過ごした。それだけに、その特徴と対策はすでに頭に入っているという。

「彼は器用にボールを受けるというよりも、ボールがこぼれながらも自分のところに転がってくるようなドリブルでの推進力がある。その代わり、冷静なタイプではないと思っている。スペースを消して、彼がフラストレーションを溜めて冷静にできないようにすれば良いと思っている」

 P・ジュニオールは07年に大宮アルディージャに加入して以来、Jリーグの6クラブを渡り歩いているだけに日本をよく知る相手だ。一方で、浦和の選手も鈴木だけでなくDF岩波拓也もヴィッセル神戸時代に同僚であり、他にも対戦経験を持つ選手が多い。背番号「77」のブラジル人ストライカーを封じることができるかが、2年ぶりのアジア制覇を目指す浦和の初戦を左右することになりそうだ。

 札幌戦で2失点した守備陣について、鈴木は「グループとしての守備をハッキリさせたい。みんな能力は高いけれども、個々に守ろうとしている面が見られたと思う」と修正ポイントを語った。浦和にとっても期待の新戦力だけに、鈴木が入ってACLの舞台で堅牢な最終ラインを構成できるのか、注目の一戦になる。

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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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