J1全18クラブ戦力分析「GK」編 韓国代表クラスが存在感、新旧日本代表の守護神は…

磐田のGKカミンスキー【写真:Getty Images】
磐田のGKカミンスキー【写真:Getty Images】

10点満点に近いのは? Jリーグで最もキャッチが安定している守護神が今季も君臨

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 在籍11年目となる韓国代表キム・ジンヒョンの存在は、C大阪にとってこの上なく大きい。その意味では評価「10点」に最も近いかもしれない。韓国代表ではキム・スンギュの控えだが、ライン裏の処理や守備範囲の広さ、そしてキックも状況に応じて使い分けるなど、ビッグセーブがない試合でも存在感は際立つ。日本語に不自由がないこともJリーグを戦ううえで大きいだろう。また福岡で活躍した圍謙太朗を呼び戻しており有事の備えも盤石に近い。

 神戸のキム・スンギュは韓国代表の正守護神で、セービング面で派手さはないものの動きに無駄がなく、ビルドアップの起点としての貢献度はJリーグ屈指。センターバックや左右のサイドバック、時に引いてきたボランチにパスを巧みに通せる選手で、神戸のスタイルにマッチしている。二番手の前川黛也もスケールが大きく、昨年のルヴァンカップや終盤戦のプレーで自信をつけていると見られる。外国籍選手枠が5人に拡大したなか、試合によって前川を起用すれば、フィールドプレーヤーとして5人の海外助っ人を同時に送り込むことが可能だ。

 磐田のポーランド人守護神カミンスキーは、Jリーグで最もキャッチが安定している1人で、ディフェンスがよほど崩れていない限り正面で処理できるため、毎節恒例のDAZNベスト5セーブにはほとんど登場しない。しかし、そうしたプレーこそもっと評価するべきだろう。磐田は控えGKのレベルも高く、彼らが最後尾を守っている限り大崩れし難い。

 逆に名古屋の元オーストラリア代表ランゲラックはビッグセーブの回数が非常に多い。守備陣がボール奪取を狙う守備をするため、その網をかいくぐられた時にGKのみでの対応が求められるからだ。ただ、単にビッグセーブだけのGKというわけではなく、ハイボールの処理やフィードも光る。

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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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