J1全18クラブ戦力分析「FW」編 名古屋がリーグ最高評価、爆発の可能性を秘めるのは?

各クラブのFW陣を比較し、その戦力を10点満点(10点が最高)で分析していく【写真:Getty Images & 荒川祐史 & Noriko NAGANO】
各クラブのFW陣を比較し、その戦力を10点満点(10点が最高)で分析していく【写真:Getty Images & 荒川祐史 & Noriko NAGANO】

昨季得点王ジョーを筆頭に個性的な陣容の名古屋、得点力に優れた王者・川崎をも凌駕

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 2019シーズンのJ1リーグが2月22日に開幕する。J1リーグ全18クラブの戦力分析企画第2回目(全5回)は「FW」をテーマに展望。各クラブのFW陣を比較し、その戦力を10点満点(10点が最高)で分析していく。

   ◇   ◇   ◇

 名古屋グランパス(10点)は、昨シーズン24ゴールでJ1得点王に輝いた元ブラジル代表ジョーを筆頭に、ガブリエル・シャビエル、前田直輝、さらにマテウスと実力者が揃う。さらに赤﨑秀平と昨年は特別指定選手として残留に貢献した相馬勇紀も加わり、個性のある陣容が整った。前線の得点力に限れば、リーグ2連覇の川崎フロンターレを凌駕しても不思議ではない。

 昨季最多得点、最少失点の川崎(9点)は、元ブラジル代表レアンドロ・ダミアンの加入で前線に確固たる起点ができたなか、昨季15ゴールの小林悠は右サイド起用が増えそうな気配で、セカンドアタッカー的な役割を担いながら違う輝きを放ちそうだ。FW登録の選手は身体能力の高い知念慶と下部組織出身の宮代大聖の4人だけだが、MF中村憲剛やMF家長昭博もフィニッシュにも顔を出すなど、多彩な攻撃から得点を狙えるのが強みだ。

 今季、攻撃で最も注目を集めるクラブの一つがヴィッセル神戸(9点)だろう。鳴りも入りで加入した元スペイン代表ダビド・ビジャが早期にフィットするかが最大の鍵だ。さらに元ドイツ代表ポドルスキ、古橋亨悟らに加え、元スペイン代表MFイニエスタらを擁する中盤がフアン・マヌエル・リージョ監督のスタイルで噛み合えば爆発的な得点力を発揮する可能性も秘めている。

 一方、浦和レッズ(8点)は新戦力の杉本健勇と興梠慎三の2トップがハマれば、揃って得点王争いに加わるような流れも期待できる。オーストラリア代表アンドリュー・ナバウト、シャドー気味の役割を得意とする武藤雄樹、現在は怪我から回復途上のファブリシオなど実力者がおり、オズワルド・オリヴェイラ監督の柔軟な起用法がポイントになりそうだ。

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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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