「少し怒っていた」 レアルFWベイル、采配への不満が生んだ伝説のオーバーヘッド弾

ベイルが昨季CLで決めたスーパーゴールの背景を英誌に語った【写真:Getty Images】
ベイルが昨季CLで決めたスーパーゴールの背景を英誌に語った【写真:Getty Images】

英誌インタビューで昨季CL決勝のスーパーゴールを振り返る

 昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝で、サッカー史に残る鮮やかなオーバーヘッドキックで決勝ゴールを奪ったレアル・マドリードのウェールズ代表FWギャレス・ベイルは、その原動力が「スタメンを外されたことによる怒り」だったと明かした。英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」のインタビューで語っている。

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 ベイルはリバプールとの決勝となった一戦、ベンチスタートで迎えた後半16分にMFイスコとの交代で投入されると、わずか3分後に伝説を残す。左サイドからブラジル代表DFマルセロが右足でクロスを入れると、戻りながら放ったオーバーヘッドキックは見事にゴールを打ち抜いた。これが決勝点となり、ベイルはさらに相手GKのミスを突いて追加点。レアルが3-1で勝利し、前人未到のCL3連覇を果たした。

 ベイルはこのインタビュー内で、昨季限りで退任したジネディーヌ・ジダン監督との関係を「良いものではあったが、特別に仲の良い友達になるという感じではない。プロフェッショナルとして普通のものだった」と振り返っていたが、この一戦でのベンチスタートにはフラストレーションを溜めていたことを明かしている。

「あの決勝戦では、プレーしたかったし、ベンチでイライラしていた。負傷から復帰して4試合で5得点も決めて、スタメンでプレーするのに値すると思っていたから。どこかに出て行きたくなっていたし、ピッチに入った時には少し怒りを覚えていた。それが、あのオーバーヘッドキックを生んだのかもしれないね」

 ベイルは伝説の一撃の背景をこう振り返った。最終的に「自分のため、チームのためにあのシュートを決めることができた。たとえ30分のプレーでも、優勝に貢献できたと思っている」と、チームの優勝に喜びがあったことを話したが、当日のベイルに渦巻いていた怒りがあの一撃を生んだと言えるのかもしれない。

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