デ・ヘアの技術がサッカーの母国を変える? 英国人GKコーチが語るフットサルの重要性

「ユース年代でフットサルをプレーしない唯一の国がイングランド」

 長年、インランドでゴールキーピングの指導をしてきたエリオット氏は、フットサルの導入を検討すべきと考えている。「ヨーロッパにおいて、ユース年代でフットサルをプレーしない唯一の国がイングランドだ。教えていることは変わらない。体をボールの正面に向け、両手を横に下げて構えるとか、常に同じ指導をしてしまう。それによって何が起きるのかと言うと、キーパーは特定のテクニックしか教えてもらっていないから、それと異なる状況になった時、どうやって守ればいいかが分からないんだ」と、イングランドにおけるゴールキーピングの指導法の問題点を指摘した。

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「こうした技術を教えないというGKコーチの知識や経験を、否定するつもりはない。でも、彼らにはサッカーは進化すると伝えたい。サッカーは変わっていくし、近代サッカーのスピードアップによって、GKにもかつてないほど、素早く判断する力が求められている。サッカーとフットサルでは、ゴールの大きさは違う。でも、それだけの違いなんだ。デ・ヘアのセーブを見返せば分かる。彼が2メートル以上、体から離れたボールをセーブした回数が何度あったか? 全身を使ったセーブは2本あったけど、ほとんどは2メートル以内に飛んできたボールを止めている。フットサルの小さいゴールを守ることで、むしろ簡単に飛び込まない動き、素早く反応することを身に着けられるんだ。サッカーに生かせる技術が養えるんだよ」と、イングランドもサッカーの変化に合わせて、新たな選手育成論を探っていくべきだと強調した。

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