デ・ヘアの技術がサッカーの母国を変える? 英国人GKコーチが語るフットサルの重要性

トットナム戦、11回のセーブのうち4回が足でのセーブだった【写真:AP】
トットナム戦、11回のセーブのうち4回が足でのセーブだった【写真:AP】

ケインやアリの決定機を止めたセーブは“フットサルの守り方”

 デ・ヘアは、14歳までフットサルでフィールドプレーヤーを務めていた。それが彼の素晴らしいフットワークにつながり、同時にフットサルのGKの守り方を見て育ったことが、サッカーのセオリーとは異なる守り方ができる要因になっているようだ。

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 リー氏は「彼のセービングを“運が良い”とする向きもあるが、そうじゃない。あれは彼がスペインでフットサルをやっていた時に身に着けたテクニックだ。リアクションがベースになっていて、低いボールを止めるのに役立っている。彼には、その動きが染みついていて、スタンダードな技術になっているんだ」と解説する。

 また、フットサルの世界で長らく“最高のGK”と称されていた元スペイン代表GKルイス・アマド氏は、過去に「デ・ヘアを見ていると鏡のなかの自分を見ているようだ」と話していた。

 また、約10年にわたりフットサルのイングランド代表GKコーチを務めたトニー・エリオット氏も、「トットナム戦を見て、フィニッシュが悪かったと言う人がいるが、それは馬鹿げた話だ。もし他のキーパーが守っていたら、いくつかのシュートは入っていただろう。なぜなら、彼らはテキストどおりにセーブしようとするからさ。デ・ヘアはそれをやらない。彼はやるべきことをやる。私にとっては、それが素晴らしいゴールキーピング」と惜しみない賛辞を送った。

 エリオット氏は、トットナムのイングランド代表FWハリー・ケインとの1対1を止めた場面について、「フットサルのGKがよく見せる足を使った守り方だ」と言い、同MFデレ・アリとの1対1をブロックしたプレーも「フットサルの“K-ブロック”という技術だ」と、練習のなかで身につく動きだと説明した。そして、ケインの低くて速いシュートを右足で阻止したシーンは「もし彼が手で守ろうとしていたら間に合わなかった。だから彼は足を大きく開いてゴールを守ったんだ」と、解説している。

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