日本のボール支配率「23.7%」から「68.2%」に上昇も… 拭い切れない“消化不良感”
サウジアラビア戦からボール支配率が大幅アップも、肝心のゴールが遠い日本の現状
日本代表は24日のアジアカップ準々決勝ベトナム戦に1-0と勝利し、28日の準決勝でイランと激突する。16強サウジアラビア戦(1-0)ではボール支配率「23.7%」と大きく下回った日本だが、ベトナム戦では「68.2%」に跳ね上がった。しかし、PKによるゴール1点のみにとどまっており、依然として攻撃に課題を残している。
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サウジアラビア戦では相手にボールを保持される時間が長く続き、AFC(アジアサッカー連盟)の公式スタッツが示すボール支配率は日本の「23.7%」に対して、サウジアラビアが「76.3%」と大きな差が出た。それでもMF柴崎岳(ヘタフェ)の左コーナーキックからDF冨安健洋(シント=トロイデン)がヘディングで決勝ゴールを叩き込み、虎の子の1点を守り切って1-0と勝利を手繰り寄せている。
ベトナム戦では立場が一変した。序盤から日本がボールを支配し、パスを回しながら攻め手を探る展開が続く。ボール支配率は日本が「68.2%」と大きく上回り、サウジアラビア戦とは異なる流れとなった。シュート数もサウジアラビア戦の5本(枠内2本)に対して、ベトナム戦では11本(枠内6本)をマーク。ところが、肝心のゴールはMF堂安律(フローニンゲン)がVARによる判定で獲得したPKによる一撃のみだった。
この事実が示すのは日本の決定力不足であり、ゴール前の連係不足だ。ベトナム戦の前半だけでも、ビデオ判定で取り消されたDF吉田麻也(サウサンプトン)の場面を除き、2ゴール分の決定的チャンスを作り出している。