名将アンチェロッティ、監督としての転機は“ジダン” 「私のフットボールを変えた」
パルマ時代にバッジョ獲得を断ったことを引き合いに、ユーベ時代の出会いを語る
数多くのヨーロッパのトップクラブを指揮してきたナポリのカルロ・アンチェロッティ監督は、ユベントス時代に元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏と出会ったことが監督としての“転機”になったと語っている。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」のインタビューで明かした。
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アンチェロッティ監督はこれまでに、ACミラン、チェルシー、パリ・サンジェルマン(PSG)、レアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘンなど、多くのビッグクラブを指揮しタイトルを獲得してきた経験がある。名将として知られる同監督は1999年から2001年に率いたユベントスで、フランス代表を母国開催の1998年ワールドカップで優勝に導いたばかりのジダン氏と出会うことに。これがアンチェロッティ監督のフットボールの概念を変えたという。
「以前、パルマを率いていた時に(元イタリア代表FW)ロベルト・バッジョと契約する機会があったんだ。しかし、私はそれを断った。当時の私は、特定のエリアに選手を置くというスタイルでやっていて、そこにトップ下の選手を含んでいなかった。ロベルトは、まさにその“トップ下”の役割を求めていたんだ。
もし、この話が私のキャリアのもう少し先にあれば、ジダンとの転機の後だったら、喜んで彼(バッジョ)と仕事をしただろうね。彼はその後、イタリアサッカー史における偉大な選手の一人となった。しかし、当時のパルマには(元イタリア代表FW)エンリコ・キエーザと(元アルゼンチン代表FW)エルナン・クレスポというストライカーがいた。そのため、彼と契約しなかったんだ」
1999年にユベントスでジダン氏と出会ったことで、アンチェロッティ監督はクリエイティブなアタッカーの重要性に気付かされたという。
「ジダンはすべてを変えた。私は彼を中心にチームを配置したんだよ。ジズー(ジダンの愛称)のためにチームを作ったんだ。彼は私のフットボールのスタイルを変えた。すべてが彼のおかげだ」